M E N U
T O P
はじめに
ウミガメの種類
ウミガメの産卵行動
ウミガメの足跡
子ガメの孵化
ウミガメの保護
LINK

ウミガメの産卵行動



ウミガメは海中で生活していますが,

産卵するときには砂浜に上陸します。

上陸から産卵,そして海に戻るまでの過程は以下の通りです。


しかし,

ウミガメの種によって,

脚の使い方,ボディーピットや卵室の深さなどに

違いがあります。

1.海中を泳ぎ砂浜に接近

昼間もそばに来て,
浜を確認するともいわれています。

2.海から砂浜に上がる

3.砂浜を歩き回る

前後左右の脚を上手に使って,
体を引きずるようにして進みます。

脚の使い方が種によって違い,
よって足跡でもその種が分かります。

※ 砂浜に上陸したとしても,必ずしも産卵するとは限りません。観察しようとして懐中電灯で照らしたり,物音を立てたりすると驚いて産卵せずに帰ってしまうこともありますし,何もしなくても,ただ歩き回って海に戻ってしまう場合もあります。

4.ボディーピットを掘る

一般的にアカウミガメは浜の中央ほどで,
アオウミガメは浜の奥まで進み産卵場所を探します。

ボディーピットの深さも
アカウミガメは浅く,
アオウミガメは体が全部隠れるぐらい
深く掘る傾向があります。

アオウミガメのほうが,警戒心が強いようです。

5.卵室を掘る

深いときは1mほど掘る場合もあります。

6.産卵する

ときには,100個以上も産むこともあります。

産卵が始まると,
警戒心も弱くなります。
静かに後方から近づくと,観察ができるでしょう。

※ ウミガメは産卵するときに大粒の涙を流します。
 でもこれは海中に住んでいるウミガメが,体の中に余分な塩分を排出するために,目の横にある塩類腺から高濃度 の塩水を粘膜として出す仕組みになっていて,この粘膜は目を保護する役目をしています。

7.卵室,ボディーピットを埋める

8.海へ帰る

帰るからといっても,フラッシュ撮影はやめましょう。

次の上陸をうかがっているウミガメが
すぐそこにいるかもしれませんよ。
ウミガメの産卵観察等については,注意事項があります。
「はじめに」のページをよく読み,ウミガメに優しい環境を整えてあげましょう。
なお,ウミガメの保護は鹿児島県の条例で定められています。