珊瑚礁とたわむれる青い小魚たち
 カヌー・ブレックファーストの日は午後から『ラグナリウム』というアクティビティに参加することにした。ラグナリウムとは一言で『天然水族館』、海に網をはってお魚、亀さんたちを囲ってしまってそこで彼らとともに泳ごうという贅沢この上ない水族館である。参加する人たちはいろんなリゾートから一箇所に集まってカヌーみたいなボートに乗って離れ小島に行く。日本人は我々だけだった。ボートはボラボラ本島から30分程走った後無人島へ到着。なるほど網がはってある。いくつか区画されている。深さとそこにいる生き物の種類が違うらしい。水が腰まででかわいい小魚たちがいる池があれば水深5m以上で鮫がいる池があるらしい。ここでもスノーケルセットとシューズは必須だ。我々はしょっぱなから果敢にも水深5m以上の鮫の巣に挑んだ。おそるおそる泳ぎ始める。どんどん深くなる。たちまち水底ははるかむこうに・・・。でもこれが5mか。思ったより浅く感じる。眼下に広がる景色に酔いしれる。珊瑚礁にたわむれる小魚たち・・・あ、ふぐもいるよ、おいしそう・・・こんな体験一生に数回するかしないか・・・。しかし突然潮の流れに身を任せ水草のように漂い竜宮の世界に浸っている自分の腕をつかむ者がいた。そばを泳いでいた外人のにーちゃんだ。何事かと振り向くとにーちゃんが水底を指差している。あん?と指の方向を見やると・・・うっ、スノーケルを思わず口から離してしまうところだった。そいつは僕らの真下を水底に沿って悠々と泳いでいる・・・そう、鮫だ。サメだ。さめがいた。体長は2mくらいか。ガイドはおとなしくてヒトはおそわない、を強調していた。当たり前だ(^^;。ヒトを喰うサメは困る。こっちに向かってきたらごめんなさいと言うしかない。固まる二人をよそにサメ君は悠々と泳ぎつづける。ん、その先をみるとサメ君は一人ではなかった。 1,2,3・・5人もおらっしゃる!!急に上がりたくなってきた。困ったことに今のポジションは水深5mの池のど真ん中!いたずらにばちゃばちゃするとこっちに来る?何事もなかったかのようにこっそり岸に向かう。
 
仲良くしようね
 でもやっぱりここのサメ君はヒトには興味がないみたい(あったら困る(^^;)。水深3m位のところで落ち着きを取り戻し再びスノーケルを楽しむ。・・・また、スノーケルを吐き出しそうになる。眼下にまた大きなお友達が・・・きみも2m位ありそうね・・・エイだ!はばたきながらゆっくり進む。とても優雅だ。手を伸ばすと触れた。こんにゃくだ。羽ばたくざぶとんこんにゃくってところだ。サメより君の方が好き。おとなしそうだし。
いきなりこんにちわ
 1時間くらい泳ぎ倒して帰る時間となった。うん、もうおなかいっぱい。大満足。水上コテージの周りとはまた一味違ったスノーケリングを満喫できた。
海がめくんとなかよしなのは同行したカメラマンの子供