1. よねさんのExcelとWordの使い方 » 
2. エクセル2010基本講座：目次 » 
3. フォーム・ActiveX・マクロ(VBA) » 
4. 相対参照でマクロの記録を実行する

エクセル2010基本講座：相対参照でマクロの記録を実行する

絶対参照でマクロの記録を実行する 　　　　Topへ

• Excel2010でマクロの記録を実行すると、絶対参照で記録されます。
• （例）B2、B4、B6セルに「A」「B」「C」と入力するマクロを自動記録してみました。
  • マクロの自動記録でコードは以下のようになりました。
    マクロ名は「絶対参照」としています。
    

    Sub 絶対参照() ' ' 絶対参照 Macro ' ' ActiveCell.FormulaR1C1 = "A" Range("B4").Select ActiveCell.FormulaR1C1 = "B" Range("B6").Select ActiveCell.FormulaR1C1 = "C" Range("B7").Select End Sub

• このマクロを実行すると「アクティブセル、B4、B6セル」にそれぞれ「A、B、C」と入力されます。
  • C1セルを選択した状態でマクロを実行したときの結果
    
  • マクロのコードを見ると最初のところは「ActiveCell.FormulaR1C1 = "A"」と「アクティブセルに「A」と入力する」になっています。
    次行以降は「Range("B4").Select」とセルを指定しています。（絶対参照になっています。）
• 絶対参照でセルを指定するコードなら、入力するセルを指定して下表のように書くことができます。
  アクティブセルがどこであろうと、「B2,B4,B6」セルに「A,B,C」と入力されます。
  

  Sub 絶対参照2() ' ' 絶対参照 Macro ' ' Range("B2").Value = "A" Range("B4").Value = "B" Range("B6").Value = "C" Range("B7").Select End Sub

相対参照でマクロの記録を実行する 　　　　Topへ

• ［開発］タブの［コード］グループにある［相対参照で記録］をクリックしてオンにします。
  「マクロの記録」を実行します。
  
• （例）B2、B4、B6セルに「A」「B」「C」と入力するマクロを自動記録してみました。
  • マクロの自動記録でコードは以下のようになりました。
    マクロ名は「相対参照」としています。
    • アクティブセルからOffsetを使って相対的な位置を指したコードになっています。

    Sub 相対参照() ' ' 相対参照 Macro ' ' ActiveCell.FormulaR1C1 = "A" ActiveCell.Offset(2, 0).Range("A1").Select ActiveCell.FormulaR1C1 = "B" ActiveCell.Offset(2, 0).Range("A1").Select ActiveCell.FormulaR1C1 = "C" ActiveCell.Offset(1, 0).Range("A1").Select End Sub

• このマクロを実行すると「アクティブセル、その2つ下のセル、さらに2つ下のセル」にそれぞれ「A、B、C」と入力されます。
  • C1セルを選択した状態でマクロを実行したときの結果
    
  • マクロのコードを見ると最初のところは「ActiveCell.FormulaR1C1 = "A"」と「アクティブセルに「A」と入力する」になっています。
    次行以降は「ActiveCell.Offset(2, 0).Range("A1").Select」とアクティブセルの2つ下のセル選択しています。
    最初のアクティブセルを基準に「2つ下のセル」といった相対的な指定になっています。
  • このコードでSelectを使わないで書き直すと、ActiveCellを基準とした相対的な位置に修正して、下表のように書くこともできます。
    

    Sub 相対参照2() ' ' 相対参照 Macro ' ' ActiveCell.Value = "A" ActiveCell.Offset(2, 0).Value = "B" ActiveCell.Offset(4, 0).Value = "C" ActiveCell.Offset(5, 0).Select End Sub

  • なお、「ActiveCell.Offset(2, 0).Range("A1").Select」後ろに、「.Range("A1")」と付いていますが、ActiveCell.Offset(2, 0)を基準とした「A1]位置のセル　という位置を示しています。
    • 2カ所をそれぞれ「B1」「C1」と修正してみます。
      

      Sub 相対参照3() ' ' 相対参照 Macro ' ' ActiveCell.FormulaR1C1 = "A" ActiveCell.Offset(2, 0).Range("B1").Select ActiveCell.FormulaR1C1 = "B" ActiveCell.Offset(2, 0).Range("C1").Select ActiveCell.FormulaR1C1 = "C" ActiveCell.Offset(1, 0).Range("A1").Select End Sub

    • C1セルをアクティブにして実行すると、下図のようになります。
      • ActiveCell.Offset(2, 0).Range("B1").Select　は「ActiveCell」のC1セルから、「Offset(2,0)」の位置のC3セルをA1とした「.Range("B1")」のセルですので、「D3セル」を指しています。
      • ActiveCell.Offset(2, 0).Range("C1").Selectは「ActiveCell」のD3セルから、「Offset(2,0)」の位置のD5セルをA1とした「.Range("C1")」のセルですので、「F5セル」を指しています。