黒神3番の釣り    元のペ-ジへ  ’11シ-ズン釣行記録NO,2へ

written  2011 6月8日

■里を代表する沖磯 黒神!!!  その黒神を代表する3番!!!!!!
 決して一筋縄では行かない3番でのクロ釣りを紹介。


黒神3番


2番から見た3番

■割と大きな磯で,乗りさえしたら,シケにも強く安全なんだが,ここでの釣り,なかなか
 にハ-ド!! 簡単には行かない!!!  クロを手にするまでは,この磯独特のクセ?と言っても
 いいような悪条件を攻略する必要があり,手こずる事が多いのだ!!!!!!!!!!

 
3番船着きBから3番半を。                  2番半寄りの水道部A

 
西側の2番半,2番,1番半,1番を。             1番半との水道部。


東側Cから北側を。


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クセその1
  ★すごい速さで流れる上げ本流をどう攻めるか????
   水道部のA,Bで,あっと言う間に,足元に押し寄せる上げをどう攻めるか??? これが最大の難題!!
   前方の3番半前に仕掛け,マキエを入れ,足元に流してくるんだが(a1,b1,b2),食うポイントは足元の
   テラス状になってるハリ根の下。ここでマキエと同調してないと食わないし,食わせてもすぐ根に
   突っ込みバラし易い。
    2番半側の上げ本流ではそんなに食わない。クロ出て行かない様で当たりは少ない。
    Aの北側の水道部,サラシ場も当たりは少ない。Aから流すものの当たりは殆ど無い。こっちは
   クロ居ない。
   シケて無ければCからの上げ攻めがベスト。しかし,常に北からの風が強く,大きな波,ウネリに襲わ
   れていて,竿出しが限られる。竿出しても向かい風の中,軽い仕掛けではまともに釣り出来ない。
   3Bウキに重めのガン玉で,きちんとタナをとり流す。d1付近でキロオ-バ-級が連続して当たる事も
   ある。Dに出てのd2攻めも干潮時出来るが,食わせても根がきつい上,足元も不安定で半分も獲れない。
   危ないので止めよう。

  ★下げは逆に攻め易いのだ。しかし,スパッと南への気持ちいい流れは今シ-ズン少ない。東へトロトロ
   して,下手するとやっぱり北側に流れたりするのだ!!! 何かおかしい。本来の下げが流れたら,3番半の
   両側で食いが立つ。デカワカナも食って来て,途中まではいい勝負できるんだが,足下まで寄せる前,底根に
   持っていってヤラレル!!!!

クセその2    
  ★食わせても根が荒く,デカは必ずバラす!!!!!
   せっかく食わせたデカ,必ずテラスハリ根に突っ込みバラす。魚も心得たもので,走りながら食って
   きてそのまま根に直行。逃げ方知ってる!!!  特にBからb2,b3で掛けたデカは,あっと言う間にB
   
の根に突っ込み,絶対と言っていいほど獲れない。ボクなんか7連発でデカバラした事があるからね。
   ここで,デカを獲ったと言う話は聞かない。ボクも48pまでは何とかゲットできたが。対処法としては
   勝手に根に走らせ,糸も緩めて,臨気応変に対応して行き,相手の焦り,消耗を持つしか無いのかも知
   れない。
反対の3番半からは割と獲れるハズだけど-----。 Aからの場合,B側とのハリ根を何とか
   クリヤ-したら獲れるかも。a1の瀬際,足下を左右に突っ走るので,道糸,ハりスを崖に当てないよう気をつける。
   ここでは,ボクも54pまでは獲っている。

クセその3
  ★釣り座が高い!!!!!

  

   干潮時,タモが届かない。必然的にブリ上げしないと数稼げない。
   無理してブリ上げし,竿折るケ-スが多い。ボクも何回も目撃している。2番に乗っている時,突然バ-ン
   という音が黒神中に響き渡った。3番を見ると2つに折れた竿の釣り人が。込み上げる笑いを必死に
   こらえたよ。しかし,笑い事で済まされない。自分も仕出かしたからね。
   つい,先日,ブリ上げしていたら,ボクもやってしまったよ!!! 1回で上げ切らず,途中の岩の上に落ちたクロを,
   更に上方にズリ上げようとして,鈍い音。インテッサの2番を折り,高い修理代。
    又,3番でのタモ入れはとても危険!!!!! 釣り座が高いのは無論だが,クロを掬う水際も,丁度崖が斜めに
   切れ込んでいて,フジツボ等が多く付着しているのもあり,波の合間にクロをタモに入れるのに,相当手間
   取るのだ。危ない事この上無い。ブリ上げした方が安全でもあるのだ。

    ここで,正しいブリ上げの仕方について
       ・クロを完全に釣り上げ,必ず口を上にして静止させる。この時クロの体が半分以上水面を切るように。
        そして,ハリ掛りの状態を出来るだけ確認する。口の皮1枚に掛っていたり,ハリスのチモト部がざら
        ざらしているようだったら,ブリ上げは止め,面倒でもタモを入れる。又,バタバタ暴れている状態のクロ
        を無理にブリ上げしないように。
       ・糸をウキ上約30〜50p位まで巻き,静止したクロの重みを,竿全体に乗せ,体のバネも効かせ
        ヨイショとばかりに力を入れ竿を持ち上げる。この時空いてる片手(竿持ってない手)もり-ルシ-ト
        部前方に添え持ち上げる。クロの重さを感じながら,じわっと力を入れる事。
       ・クロが自分の体の正面に飛んで来る様に,竿を真っすぐ持ち上げる。
       ・クロが正面に飛んで来たら,クロの上20〜30pのハリス部を掴む。時にはクロを胸で受け止めても
        良い。 自分の体正面でなく,左右横どちらかの磯上に抜いても良い。
       ・道糸を出し竿の曲がりを取る。
・魚が途中に落ちたら,海に帰してから,再び最初からブリ上げする事。
途中の岩の上のクロをそのままズリ上げたり,ブリ上げすると必ず
竿折る!!!!  要注意!!!!!


       ・ブリ上げ禁止の竿もあるから十分注意する事。
         又,1.5号程度の竿でのキロオ-バ-ブリ上げはやはり無理。せいぜい800g程度まで。
         細ハリス(1.75〜1.5号)でのブリ上げもやはりキツイ!  止めた方が良い。
         

 
       

今(’11)シ-ズンの釣況について 

 今シ-ズンは(2011 6月4日現在),3番には8回も上礁した。
 例年寒グロ期には,昨年なら射手崎灯台下付近,一昨年なら地磯と言う具合に,割とクロ
 多く付いていて,好調な黒神以外の磯に降りる事が多かったのだが,今年は黒神に良く降りた。
 寒グロ好調の黒神だったのだ。その割には他船(蝶栄丸,久丸)は降ろしていない事が多かったのだが?!!
  藤丸は空いていたら,3番,2番中心に良く降ろしていた。今年は割とシケ,シケ気味の釣行が多く,安全面
  からも3番は安心だしね。
  まあ,3番に降りたら,ある程度の釣果は期待出来た今シ-ズンだったと言える。

 

 




いずれも3番での釣果
 12月はボチボチの釣果だったのだが,明けて1月からは数釣り。2〜3人で乗り,合計の数字だが,1月3日
 に×70余,1月22日に×60余,2月5日に×40余,2月19日に×50余,3月5日は×32と大釣りしている。
 K氏はこの外にも2月16日に友人氏と2人で×50という数字も残している。春グロ期の厳しい釣りでも3月
 19日にも×28と好調持続!! ボクら以外の釣り人も大釣りしていそうなもんだが,せいぜい×15位で,そんな
 に大釣りしたとは聞かなかった。まあ,クロは居たのに釣り切れなかったと言う所か?
  4,5月は流石にクロの数は減り釣果もガクンと落ちたのは,まあ仕方のない所。
  しかし,6月の梅雨グロがサッパリなのは予想外で,期待を裏切ったと言える。

ボク個人の数字としては
  8回の釣行で ×87   10.88尾/1回。
  昨年までのデ-タは,6年間のト-タルで ×69   5.75尾/1回
   今年の3番の好調さが,上のデ-タからも理解できるだろう。
 
 まあ,3番での釣りに慣れてきたと言う事もあるかも知れないが,寒グロ期クロが付いていたと言う事に
 尽きる。 クロの寄り,付きにムラが無かった。切れ目なく乗っ込んでいた。  
  

  

 

3番での仕掛け!!!!

ナギ以外の場合

竿ブリ上げできる2号程度の物。
ウキは3Bで。今期の3番,水道部でもシケ状態が多く,波,サラシ共に大きいので
 0ウキ,00ウキ等は,ガン玉背負えない分,仕掛けは入らないし,張れない。
  3Bウキに3Bのガン玉,さらにハリス部にG3〜G5を数打ちする。仕掛け図
 では2個打ちだが,状況次第では3個に増やしても良い。
ハリス朝マズメ時は2.5号中心に太目で。完全に明るくなっても,2.25号〜2号で
 粘る。食い渋り出したら1.75号までは落とす。ナイだ状況だと,1.5号に落としたい所だが
 ブリ上げを考えたら,落とさない方がいいかも。
  それより,気をつけて欲しいのはハリスの長さ。普通2〜2ヒロ半取るのだが,ここ
 3番水道部では1.5〜2ヒロがベストかも。長いとどうしても根に持ちこまれ易く,バラシ
 が多くなる。デカは殆ど獲れない!!!
ハリも普通ならヴィトムで食いを優先するのだが,ここ3番では根をかわす為,幾らか
 強引な竿さばきも必要な為,強度を考えないといけない。なので一発グレ6〜7号を使う。
 朝マズメ時は8号も使う。ただ気をつけて欲しいのは,小さくし過ぎない事。ボクも食い渋る
 のでハリを5号に落としたのは良かったんだが,やり取りの最中,3連発でスッポ抜けた事が
 あった!!!! 慌てて7号に戻したが,食いにそんなに差は無かったのだ。むしろ食い渋る
 クロの口周辺には,大きいハリの方が掛り易い利点も有るのだ。掛け合わせする時も,大きい
 ハリの方が有利な時が多いのだ。むやみに6号以下に落とさない方がいいかも知れない。
 ここ3番では。

ナギの時
 春グロ期(3〜4月)は,割とナギの日が多い。
 そんな時は全遊動の軽い仕掛けで。ハリスも1.5号までは落とさざるを得ない。
 ガン玉6号が1個ついていても,食い渋る時もあるからね。ガン玉打たない方が良い時も多い。
  仕掛けをうまく馴染ませて落とし底で張れたら,それまで仕掛けを見ていたデカが,突然食いを見せる
 時も有るからね。ブリ上げは無理として,安全にタモ入れしてね。





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