七味小路は鹿児島市の天文館「さつまいもの館」ウラにある、地元でも歴史のあるエリアです。
       The history


■東千石町と七味小路の由来
明治以前、薩摩藩と言われていたころ、ここ東千石町の一角に三千六百坪の武家屋敷があり「伊勢どん屋敷」と呼ばれていた。
時代は移り、廃藩置県により武士の職を失った伊勢氏は明治二十一年、荒田島津の殿と共に運輸馬車会社を設立。
そして客馬車の駐車場を現在の平之町に荷馬車は東千石町の自宅を拠点に営業を始めたが創業三年で倒産。その後この地は呉服商が所有する。
しかし、広大な屋敷に手を焼いた所有者は、その屋敷の土地を小さく区画し、商店街という形に整理すべく、次々と売却して行った。

それから数年後、旅館・飲食店・写真館と様々な業種の店が立ち並ぶ「商人の街」と化して行ったのである。
大正、昭和の時代となり、電車通り以南の山之口・千日街は派手な喧噪の街へと変貌を遂げて行くが、一方伊勢どん屋敷界隈は、奥座敷的な風情の落ち着いた街へと形を変えていく。

そして昭和になり、かつて二条通りと呼ばれた一角は「七つの味を持つ通り」という意味を込めて「七味小路」と命名されたのである。
 

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