正義と勇気を育てる学級&学年集団づくりNO18
           2002年 神無月
             道徳教育改革集団・鹿児島  内山義朗
 
    子どもが熱中する「タイムカプセルクイズ」
 
 学級担任時代、「タイムカプセルクイズ」なるものを時々実施してい
た。これが、なかなかに好評。内山学級時代の思い出になっている子も
幾らかいるようだ。
 以下、「タイムカプセルクイズ」の方法と解説を示す。
 
方法
 まず、クイズを出す前に次のように板書する。
 
100点 フランス料理またはイタリア料理(+ワイン)
 90点 お好み焼き
 80点 焼き肉+ビール
 70点 アイスクリーム 
 60点 ビール1杯
 50点 プリン
 40点 焼酎と焼き鳥1本
 30点 焼酎3杯
 20点 たこ焼き2個
 10点 焼酎1杯
  0点 ピーマン1個
 
条件1 あなたが20歳を過ぎて、偶然マチナカで内山義朗と出会った
   とき。
条件2 自己申告すること。「○年○組だった○○○です。あの年、タ
   イムカプセルクイズで○○をゲットしました。」のように。
 
 そして、説明。
 
 クイズを出します。問題は10問。
 1問正解につき10点。百点満点。
 いずれも、1学期の復習問題。ただし、難問もあり。
 一つ正解につき10点。100点満点。次の得点だった人には豪華特典
あり。
 
 こう言って、先の板書内容を読む。そして、問題を10問出す。
 子どもたちは、各自1から10までの問題番号と答えをノートに書く。
 そして、10番の出題後に答え合わせ。各自、ノートに○×を付け、
得点を記入。
 終了後、挙手により得点の確認をする。これだけである。
 
 問題は、教科書から出せば早い。復習にもなる。
 例えば、算数クイズなら次のような問題。「いじわるクイズ」も2・3
問入れると盛り上がる。
 
第1問 長方形の面積を求める公式を書きなさい。
 
第2問 正方形の面積を求める公式を書きなさい。
 
第3問 平行四辺形の面積を求める公式を書きなさい。
 
第4問 三角形の面積を求める公式を書きなさい。
 
第5問 「速さ」を求める公式を書きなさい。
 
第6問 百二角形の三つの角の合計は何度か。
 
第7問 |か−か\か/のうち、どれか一本直線を引いて式を成立させ
 ましょう。ただし、≠はだめ。
 
 1 5 − 5 − 5 − 5 = 1 5 + 5 2 0
 
第8問 |か−か\か/のうち、どれか一本直線を引いて式を成立させ
 ましょう。ただし、≠はだめ。
 
 5 + 5 + 5 = 5 5 0
 
第9問 |か−か\か/のうち、どれか一本直線を引いて式を成立させ
 ましょう。ただし、≠はだめ。
 
 1 8 = 1
 
第10問 |か−か\か/のうち、どれか一本直線を引いて式を成立さ
 せましょう。ただし、≠はだめ。
 
 1 × 0 . 0 1 = 1 0 0
 
第6問から第10問の答えのみお伝えしておく。
 
答え
 
第6問の答え 180度×(102−2)=18000度
 
第7問の答え
 
 1 5 − 5 − 5 − 5 = 1 5 + 5−2 0
 
第8問の答え
 
 5 4 5 + 5 = 5 5 0(「5+5」の「+」の部分に
短く斜め線「/」を入れて「4」にする。)
 
第9問の答え
 
 「1 8 = 1」の「18」の真ん中に−線を一本入れて分数にす
る。つまり、10分の10にする。10分の10=1。(うまくワープ
ロ打ちできないため、ここだけ文章で解説した。)
 
第10問の答え
 
 1 × 0 . 0 1 = 1 0/0(つまり、0.01=1%。)
 
 
解説
 子どもたちが20歳になって、偶然マチナカで私に出会って、「あの
時○年○組だった○○○○です。タイムカプセルクイズで○○点をとり
○○をゲットしました。よろしく!」と、言えば、私が奢るというシス
テム。ま、それくらい安いものだ。
 と同時に、教え子たちが、どう成長したかを知るのも楽しみ。
 ただし、私どもの仕事は、子どもたちを自立させるお手伝いであり自
立するまでの支え。基本的には1年間の期間限定区切りの仕事。
 だから、別れの時には「私の名前も顔も忘れなさい」と、言う。
とはいえ、数年後、ある日突然道ばたで出会って、昔を思い出すことが
あったとしたら、ゆっくり食事でも楽しみながら語り合えるようだった
ら、そんな素敵なことはない。
 だから、学級担任としての別れの時には次のような話をしてきた。
『内山義朗が担任だった時代のことは早く忘れなさい。担任の名前も顔
 も忘れるのがいい。
 ただし、次の場合は別です。「いじめ」に会うなどして、自分の力で
 は、どうにも解決できないとき。周りの人に相談しても、解決できな
 いとき。そんな時は、いつでも連絡してください。
 電話でもメールでも何でもいい。24時間受け付けます。力になりま
 す。
 君たちが20歳を過ぎて、ひょっとして内山義朗とマチナカで出会っ
 て、ひょっとして思い出すことがもしあったとしたら、声をかけてく
 ださい。ビールと焼き鳥くらいは奢りますから。』
 少々身銭を切るくらい、やったっていい。教え子たちがいるおかげで
給料をいただき生活できているのだから。
 との考えから、時にはタイムカプセルクイズなるものをやっている。
なかなかに好評。
 もちろん、こういったことは年間に何回か実施。どの教え子とも、「子
ども本人の必要性によっては本人の思い出となる」ように手を打ってお
く。だから、豪華特典は、クイズの成績優秀な子だけでなく、最終的に
は、すべての教え子に権利を与えることになる。