〜〜〜発言の声を大きくする3段階ステップ指導〜〜〜
              道徳教育改革集団  内山義朗
 
 最近、気になることがある。
 研究授業を参観していて、子どもたちの声が小さいと感じる
ことが多い。でいて、休み時間になると同時に元気よく大きな
声・声・声。
 何を言っているのか近くで聞かないと聞き取れないレベルの
場合も多い。子ども同士も聞き取れていない。だからか、何で
もかんでも授業者がオーム返ししている場面も見た。
 学級担任していても、子どもの声の小ささが、気にかかる。
仲間との世間話の時は大きな声。みんなの前では聞き取れない
ほどのか細い声。
 このままの状態ではマズイ。「事実」や「考え」や「思い」
を「みんなに伝える」力をつけるのは大切だ。同時に、「事実」
や「考え」や「思い」を「みんなで伝え合える雰囲気づくり」
も大切だ。
 もちろん、地声の小さな子への配慮は必要。教職員がみんな
に伝えたり、みんなが聞き取ったりする力をつけていけばよい。
 そこで、発言の声を大きくする効果大の3段階ステップ指導
を示す。
 
第1段階
 年度はじめに「一人ずつ全員自己紹介」なり「一人ずつ全員
音読」なりさせる。声の小さな子が多い。そんな時、こうする。
1「みんなに聞き取れる大きな声と小さな声、どちらがいいの
 ですか?」と問う。「大きな声」との返事あり。
2「となりの教室まで届く大きな声を出す練習をしましょう。」
 こう言って、板書。
 「○○先生、かっこいい。」(○○には担任の名前。または、
 隣の担任。)
 笑いが起こる。これを子どもたちが読む。大きな声を出す練
 習。
  引き続き、レベルアップを図る。
 「校長先生、素敵。」
 のように、板書の内容を変えて。全員・列ごと・班ごとと、
 一緒に読む人数は減らしていく。伝える場所(人)は、だん
 だん遠くへ。
  最終段階で言う。
 「一人でチャレンジできる勇気のある人は起立しましょう。」
 起立してチャレンジした子を大いに誉める。ここで、どどっ
 と起立するようなら大成功。
  ここから、しばらくは、大きな声での発言・音読を大いに
 誉める時期。
 
第2段階
 第1段階だけで不十分な時や中だるみがある時は、後日これ
でいく。A・B・C・Dを板書し、次のように問う。そして、
自分の考えに挙手させる。
1 あなたの発表は、みんなに聞き取れたか聞き取れなかったか?
2 今のあなたは、A・B・C・Dのどれか?
 A;みんなに聞き取れる大きな声で発言できた。
 B;大きな声で発言できる力があるにも関わらず、しなかっ
   た。
 C;精一杯やったけれど、声が小さかった。
 D;ほか(内容を発言させる。)
3 みんなにとって、みんなに伝わるのがよいか、伝わらない
 のがよいか?
 
* 別バージョン(全員発表の途中に「やり直し」させたとき)
1・3は同じ。
2 一番かっこいいのは、どれですか?
 A;はじめで、はっきり大きな声で言えた。
 B;やり直させられて大きな声になった。
 C;何度かやっても小さな声(休み時間は大きな声)。
 D;何度かやっても小さな声(休み時間も小さな声)。
 
第3段階
 子どもの実態と状況に応じて、次の三つを使い分けていく。
1「今の声の大きさはA・B・C・Dのどれか?」と問う。
 (A〜Dは、第2段階で示した内容。一回一回板書する必要
 はない。本人に問う。が、自覚がない場合は周りにも問う。) 
2「今の声の大きさは○か×か?」と、みんなに問う。
3「聞き取れなかったので、もう一度言ってください。」と、
 子ども同士が言えるようにする。