正義と勇気を育てる学級&学年集団づくりNO14
                2002年皐月
               道徳教育改革集団鹿児島  内山義朗
   5・6年算数TT加配教諭なって初めにしたこと
 
 はじめて学級担任を外された。「外れた」のではない。「外された」の
は、事実。であるから、もちろん希望外。
 最初は丁重にお断りした。担当も具体的には全く知らされなかったので
受け入れられるはずもない。
 4月3日に、「5・6年算数科のティームティーチング加配教諭」担当
をお願いされた。
「希望は誰もいない」とのことだった。「代わりたい」方もいないようだ
ったので、「諾」の返事をした。
 誰かがしないといけないのだから。これまでも、希望外であっても誰か
がやってきたのだから。
 「やり手のいない担当」の多くは、尊敬するベテランの方が「穴埋め」
してくださっているのを幾度か見てきた。若手でも、いやいやながら受け
させられてきたのも見てきた。
 多様な教科の授業や学級集団づくりのやりがいを求めたからこそ、小学
校教諭になったのである。一つの教科の授業を専門的に受け持ち追究する
のにやりがいを求めていくのなら中学校・高等学校教諭の道を選んでいた。
 そんな私と同じ考えで小学校教諭の道を選択した方も多いだろう。だか
ら、専科やTT加配教諭の希望者がいない学校もあっても、おかしくはない。
 が、制度上あるいは便宜上、だれかがやらねば学校運営が混乱・空転し
かねない。
 私が学級担任から外されたため、学校全体が変化する所も多いはず。(い
くつかは、すでに変化している。職場体制はがらっと変わった。と、私の
目には映っている。)
 良いか悪いかは別。最終的に、子どもたちにとって前年度以上によくな
るか悪くなるかは今のところ誰にもわからない。
 もちろん、良い変化をもたらすように力を発揮していく。「希望外」な
ので、何かとやりやすい面もある。
「持ち場」で先の1・2の線で「できる仕事」を進めていく。これまで学
級担任だからこそ、無理してきた面も随分とあった。少ない睡眠時間で仕
事に取り組み、無茶した出来事も幾度もあった。
 今年度は、気軽にリラックスして、授業づくりに取り組みたい。5・6
年各教室に入ることで、いろいろと学ばせていただける楽しみもある。
 いずれにせよ、初めての仕事。さっそく年度初めに構想を立てた。
 5・6年算数TT加配教諭に決まって最初に学校長と5・6年担任に出
した文書のおおよそ。一部、削除・加筆あり。
 
2002年度6年+α算数TTの実施にあたって
(学級集団づくりTTの試案)  2002年4月4日    内山義朗
 算数学力アップが目的なら、私がする必要はない。適任者は、他にいる
だろう。
 また、TT加配教諭だからこそ効率的にできる仕事は多い。TT教諭は、
やりようによっては、さまざまな可能性がある。
 にも関わらず、そこの研究は不十分。多くの学校では、効果的に学級&
学年集団づくりを進めるTTシステム構築がなされていない。
 TTの形態における授業の理論や実践を公表した書籍は多い。しかし、
学級集団や学年集団づくり、さらには学校を取り巻く諸問題の解決のため
のTTのシステム化や実践記録集は公表されていない。少なくとも、私は、
目にしたことがない。
 そこで、「目の前の子どもの事実をよりよく変えていく実践群の創出」
と「子どもの事実をよりよく変えていくTTシステムや実践群の世の中へ
の提起」に力を注ぎたい。
 後方は、すぐにはできない。今のところ実践がないからである。この1
年間は、まずは前方の取り組みとなる。そこで、この1年間、次の取り組
みを進めたい。
 あくまで、学級担任が、学級集団づくりや授業づくりを進めやすくする
ためのシステムの提案。だから、「この線でいくか否か」は、学級担任の
意向を踏まえて判断する。
1 6年3学級+5年1学級、計4学級の算数科TTとしての週時数20
 単位時間。5・6年4学級の算数TT加配教諭の仕事をおおよそ、次の
 線で進める。
@ 通知表・指導要録における評定と単元テストの採点・記録は内山義朗
 がする。
A 「リーダー」と「サブ」は、学級担任と単元交代。最初の単元は、内
 山義朗が「リーダー」で授業する。
B 単元テストの実施と返却と返却直後の指導は、内山義朗が授業の中で
 行う。出張など 特別な事情がない限りにおいて。
C 学期最後の単元は、内山義朗が「リーダー」。
D 補助教材(単元テストと計算スキル)と算数ノートは、内山義朗が選
 定。
2 TTで入る4学級の学級づくり・授業づくりのフォローをする。学級
 担任と連携して、必要に応じて、さまざまな指導形態をとる。例えば、
 必要がありそうならば、次のような方法も選択する。
@ どちらか一方が教室で一斉指導、他方が何らかの事情で教室に入れな
 い子への対応をする。
A 学級担任のOKがとれれば、まれに他の教科の授業をする。TTの形
 態をとる場合もありうる。
B 学級担任のOKがとれれば、まれに道徳授業や特別活動の指導をする。
 TTの形態をとる場合もありうる。
3 算数授業があるときは、常時そろえるように指導する学習用具ナイン。
@ 赤えんぴつ(「赤ペンも可」とするか否かは学級担任の判断)
A 算数ノート
B えんぴつ5本以上 
C 計算スキル
D コンパス 
E 定規(長さを測る目的の定規・三角定規)
F 分度器
G 教科書 
H ミニ定規(直線を引く目的の定規)
* 内山義朗が「リーダー」で進める時は、消しゴムとシャープペンシル
 の使用は認めない。(ただし、テストの時は、消しゴム使用。)
4 ほか、次の線で授業を進めていく。
@(当たり前といえば当たり前だが)授業の開始時刻と同時に開始する。
 何らかの事情で学級担任が遅れる場合は、始めておく。逆の場合も同
 じ。
A(当たり前といえば当たり前だが)終了時刻を守る。特別な事態が起こ
 らない限りにおいて、時間オーバーがないように留意する。 
B「サブ」は必要と判断すれば、一斉指導中も口を挟んでも、個別指導を
 続けてもよい。
C 内山義朗が「リーダー」の場合は、「教科書を使い、教科書通りに教
 える」授業を基本とする。ほとんどは、教科書・ノート・スキルを使用
 して進める。学級担任が行う場合は、方法はお任せする。
D 計算スキルは、授業で使用する。
E ほか、自習や宅習指導等で学級担任が使いたい補助教材があれば、学
 年または学級で判断。
 
 初めての仕事。それだけに、「子どもを育てるために」「価値ある仕事を
するために」さまざまな取り組みの可能性を模索しておく必要がある。
 先に示したシステムを示しておくことで、後々動きやすくなるはずだ。
いずれも学校長と学級担任のOKをいただいている。
 今年度1年間の目標は、「正義と勇気を育てるTT加配教諭の仕事の確
立」。ということで、この連載でも、TT加配教諭としての最新実践を公
表していく決意でいる。