正義と勇気を育てる学年&学級づくりNO11
〜〜〜 楽しいリレー作文 〜〜〜
道徳教育改革集団 内山義朗
「作文好き嫌い調査をします。」
「作文好きな人?」
たった2人が挙手。
「作文嫌いな人?」
どどっと多くの子が挙手。
「ほかの人?」
6人が挙手。挙手した子に、意見を聞く。
「大嫌いです。」
「どちらともいえない。」
このあたりの実態は、1学期の初めにも確認済み。ちなみに、
4月は「作文好き」が1人、「作文嫌い・大嫌い」がほか全員だ
った。
その時「作文好き」に挙手した一人が今日は欠席。ま、予想通
りの結果。実態から、1・2学期は、短作文と視写(長文を含む)
の指導を中心にしてきた。
説明文教材の型どり作文指導は一度した覚えあり。しかし、こ
れまでのほとんどの作文指導は原稿用紙1枚以内程度。長い創作
文指導は、今回が初めて。
「作文大好き大作戦」と板書。
「心配いりません。私が今から好きにして見せます。 ただし、
条件があります。この1時間、あなたも好き になろうと努力
してください。」
つづけて「内山式リレー作文」と板書。やり方を説明する。
「消しゴムは使ってはいけません。間違えたら2本線で消して続
けなさい。上手な文を書こうとしないでください。思いつきを
書いていけばいいのです。きれいに書かなくてかまいません。
他の人が読める程度でいいんです。それが、作文を書くコツで
す。」
こう言って、次の手順を説明。
1 1行目に題を書く。その下(欄外)に作者名を書く。
2 2行目から本文。7分後、後ろの座席の人に原稿を渡す。最
後尾の座席の人は、最前列の人に渡す。
3 前列の人から受け取った原稿を読み続きを書く。改行して書
き出す。書き出しの行の下(欄外)に記名をしてから本文を書
く。
4 2・3の手順で原稿用紙をバトン代わりにリレーする。各7
分、5人がリレー。たて4人の列が多い。そこは、最初に書き
始めた人がアンカーになる。
原稿用紙(400字×2を印刷したB4紙)1枚を全員に配り、
開始。
今回の作文のテーマは、「○○になった私」。題をみんなが書
いたのを確認した後、スタート。
5分後、連絡。
「残り時間2分。」
開始から7分後、連絡・確認。
「今書いている文を『。』まで書き終えたら後ろの人に渡しなさ
い。1 番後ろの人は1番前の人に渡しなさい。」
受け取った子は、さっそく読む。にやりとする子・くすくす笑
い出す子もいる。子どもらの表情を観察しながら、私も吹き出し
てしまうこともある。
原稿用紙がたりなくなったら、2枚目をとりにくる。原稿用紙
は、教壇の上に置いておく。4人目、アンカーのあたりには約半
数の子が2枚目を取りに来た。
アンカー終了後尋ねる。
「作文ちょっとは好きになった人?」
全員が挙手。
全員の作文を集めた。次の時間の計画は次の通り。
1 いくつかの作品を読み聞かせする。
2 第2回リレー作文。テーマは、「もしも、・・・たら」。
(例;「もしも雨の代わりにお菓子が降ってきたら」)
そして、次の次の2時間は、推敲。手順は、次の通り。
1 集めてあったリレー作文2作品を配る。題の作者にそれぞれ
配布。
2 教科書を読んで推敲の仕方を確認する。
3 2作文のうち、お気に入りの作文を一つ選び、推敲。
4 清書。完成した子からみんなの前で音読。
5年担任の際は、これまで毎年、ほぼこの手順で実施。子ども
たちに好評。
リレー作文のおもしろさは三つある。
1 仲間の文に目を通すおもしろさ。
2 仲間の作文の続きを作るおもしろさ。
3 自分の作文がどう進んでいったか後で読むおもしろさ。
この指導法は、次の効果がある。
1 作文の難しさは書き出しにある。読んでから続きを書くので、
書き始めやすい。
2 時間を限定して書かせるので集中する。途中、笑みや笑いが
こぼれるが、多くはしいんとした状態になる。
3 仲間の書いた文章にも目を通さざるをえない。読むことで自
然に仲間との学び合いの活動になる。
4 続きを想像して書くので、想像力がつく。
5 仲間が続きを読んで書くので、読める程度にていねいに書こ
うとする。自然と協力しあう活動。
以上、4〜5時間分の指導。現行の光村図書5年教科書には
「リレー作文を書こう」なる教材がある。漢字指導&教科書音読
指導&教科書を通しての推敲の仕方の確認を含め6時間で実施し
た。