低学年

 
                                    副読本の活用法

   
おしゃべりタイム
         
              〈関連する主な内容項目〉 1−(1)基本的生活習慣
 
 
 人の話をしっかり聞く。
 自分の考えや思いをはっきり伝える。
 みんなが楽しく集団生活できるようにルールを守る。
 1年生の段階から身につけさせるのは重要だ。
 みんなと共に楽しみ合いながら、自信を高めながら身につけていけた方がいい。
 授業を通して、仲間とのゲームを通して、基本的な学習態度を楽しく身につける。そんな授業の一つ。
 
 
 
 日本標準社の1年道徳副読本に「おしゃべりしましょう」のタイトルで「質問カード」と「やり方」が示されています。「やり方」を読ませて、そのまま実施しても楽しいでしょう。
 が、より効果を上げるために、次の2点を工夫しました。
 ・ 話す時、聞くときのポイントを考えさせる。
 ・ 楽しいゲームを通しながら話す・聞く態度を身に付けさせる。
 年度はじめや学期はじめの実施がおすすめです。お互いの名前も顔もまだ覚えていない年度始めにすると、仲間づくりの第一歩の機会にもなります。
 なお、授業記録は、数年前に低学年学級をお借りして実施させていただいた時のもの。
いわゆる「飛び込み授業」。
 そのためユニークで自己紹介的な導入にしてある。授業者と子どもたちとの打ち解け合う関係づくり、楽しい雰囲気づくりも大切。
 後に示した「おしゃべりカード」は、日本標準社作成資料中を一部変更して示してあります。そのまま画用紙に印刷して使用してもOKです!
 学級の実態にあわせて、授業者が作成するのもおすすめ。ただし、子ども個と、その家庭のプライバシーに配慮して質問内容を設定することが大切です。
 多くの子が、楽しそうでした。
 終わりに「今日の授業で学んだことをひと言で書きなさい。」の指示をしまた。「気持ち」「友達」のような言葉の記入がなされていました。が、記入できない子もいました。
 時間が余っていれば、全員分のカードを集めた後に授業者が読んで「みんなであてっこゲーム」をするのも楽しいでしょう。 
 
● 指導目標
 1 相手のことを考えて話す・聞く大切さ  を知る。
 2 学級の仲間とわけへだてなく話をした  り話を聞いたりできるようにする。
 3 学級の仲間とふれあいながら、楽しむ。
 
● 準備するもの
 1【資料1】おしゃべりカードを画用紙に  印刷し切り離したカードのセット・・・  1グループ4人程度のグループの数
 2【資料2】あてっこカードを印刷さたプ  リント・・・人数分
● 授業の実際 
 〜授業者の「働きかけ」と子どもの「動き」

 私は誰でしょう?
【板書】1 キムタク
    2 ウッチャン
    3 内山義朗
 
 挙手による1・2・3の予想人数を確認してから、正解を告げる。
「正解は内山義朗です。私のファンはウッチ ャンと呼んでいます。ウッチャンでもいい ですよ。」

 今日の学習はこれです。
【板書】おし  り
 
 子どもたちの表情を見る。笑いが生まれる。「ヱ〜、おしり??」と声を上げる子もいる。。

 あれ〜、まちがっちゃった。ヤベ〜。
(と言いながら「ゃべ」と入れる。)
【板書】おしゃべり
 

 黒板に問題を書きます。その答えがわかった人は先生が振り向くまでに、そうっと立ちましょう。
【板書】おしゃべりするとき大切なことは、なんですか。
 
 起立した子に発言させる。「大きな声で話す。」「はっきり聞こえるように話す。」「相手を見て話す。」などが出される。
「聞こえる声」「はっきり」のようにポイントを短く板書する。

第2問。
【板書】話を聞くとき大切なことは、な
んですか。
 
 同じく起立した子が次々と発言する。授業者は、頷きながら聞く。「話す人を見ながら聞く。」「最後までちゃんと聞く」などが出される。
「話す人を見る」「最後まで」のようにポイントを短く板書する。

 どれも立派な意見です。でも、口先だ
けということもあります。おしゃべりゲ
ームを実際にやってみましょう。
 
 まずは、授業者が「やり方」を示す。1グループ分のカードセットを教卓に裏返しに並べる。

 1枚カードを引きます。すると、質
問が書いてあります。読みます。
「好きな動物はなんですか?」
この質問について、おしゃべりできる
人?
 
 挙手した数人の子を指名。指名した子は元気良く発言。
 それに対し、授業者は意図的に演技する。
「あ、そう。」と、いいかげんな聴き方をする素振りをしたり視線を外しよそ見したり。
 はじめは呆気にとられている表情の子どもたちが文句を言い出す。そこで問う。

 聞く人は、どんなことに気をつけた
らいいでしょう。
 
「話している相手を見て聞く」「頷きながら聞く。」などが出される。

 では、4人くらいのグループでやってみましょう。
1 引く順番を決めます。
2 一人が1枚カードを引いて読みま  す。
3 カードの質問に順番に全員が答えま す。
 「私の○○は○○です。」と答えると
  わかりやすいね。
4 聞いている人は「ふうん。」とか「し らなかった。」とか相づちを打ってみ ると楽しくなるよ。
 
 各グループに「おしゃべりカードセット」を配布して「おしゃべりゲーム」開始。
 授業者は、全員が見える位置で観察。人間関係がうまくいっていないグループやルールに基づいてやっていないグループがあれば、聞き取れる位置に行って、必要に応じて指導する。
 約10分後、「おしゃべりゲーム」終了。
カードを集める。

 今度は「あてっこゲーム」をします。 今から配るカードに「すきなもの」「きらいなもの」「とくいなもの」「とくいでないもの」などを書きましょう。自分の名前を書いてはいけません。
 
 こう言って【資料2】「あてっこカード」プリントを全員に配布する。
 5分間ほど1〜5に記入する時間をとる。授業者は机間観察しながら書けない子へは指導する。
 全員が三つ以上書き終えたら「あてっこゲーム」のやり方を説明をする。

1 グループでじゃんけんをして、勝
 った人にカードを裏返しにして渡し
 ます。
2 勝った人がカードを読んで、
 「これは、誰でしょう。」
 と言います。
3 読んだ人も聞いている人も、それ
 が誰かをあてましょう。
 
 授業者は、全員が見える位置で観察。人間関係がうまくいっていないグループやルールに基づいてやっていないグループがあれば、聞き取れる位置に行って、必要に応じて指導する。授業者がグループの中に入って初めのうちだけ読むのも一方法。
 約10分後、「あてっこゲーム」終了。最後に次のように問う。

 今日のゲームは楽しかったか楽しく
なかったか。
 
 挙手で確認。ほとんどの子が「楽しい」に挙手した。理由まで言える子数人に発言させた。「友達と楽しく話ができた。」「仲良く話ができた。」などが出される。
「楽しくなかった。」という子からは、学級内の人間関係等のマズサや学級づくり上の課題も発見できる。

 今日の授業で学んだことをカードに
ひと言で書きなさい。
 
【資料2】下方に記入。集めて終了。
 
【資料1】 おしゃべりカード
すきな
おかしは?

 
にがてな
たべものは?


 
すきな
いろは?

 
きらいな
いろは?


 
すきな
きゅうしょくは

 
きらいな
きゅうしょくは?

 
すきな
てれびばんぐみは?

 
きらいな
てれびばんぐみは?

 
すきな
どうぶつは?

 
きらいな
どうぶつは?


 
すきな
うたは?

 
たんじょうびは?

 
すきな
あそびは?

 
きらいな
あそびは?


 
すきな
べんきょうは?

 
すきな
のみものは?


 
 
【資料2】 あてっこカード
 
1 すきなものは、(                   )です。
2 きらいなものは、(                   )です。
3 とくいなことは、(                   )です。
4 とくいでないことは、(                    )です。
5 わたしは、(                       )です。
 
きょうのがくしゅう
(                          )の たいせつさ
                がつ  にち なまえ(            )