正義と勇気を育てる学年&学級づくりNO12
2002年3月
道徳教育改革集団 内山義朗
小ネタ6連発
楽しい教室では、「正義と勇気」が広がっていく。
つまらない教室では、「欲望と勇気」が広がっていく。
私の実感。
ここ一月間で実施した教室を楽しくする小ネタ六つを示す。
小ネタ1『雲は駆ける』
T ジャンル 5年算数科「割合」
U 方法
割合=くらべられる量÷もとにする量
これは、すでに学習済み。
くらべられる量=もとにする量×割合
本時の学習。
もとにする量=くらべられる量÷割合
次時の学習予定。以上、単元の中で三つの公式を学習する。どれ
も文章問題の内容に応じて使いこなせるようにしたい。
そのための暗唱も大切。しかし、三つがゴッチャになってチン
プンカンプン。なあんてことは、よくある。
よって、暗唱を徹底するのは一つだけ。
くらべられる量=もとにする量×割合
これでも忘れる。よって、もっとシンプル化。
く=も×わ
頭文字だけとって「くもわ」と覚えさせる。しかし、「×」な
のか「÷」なのか忘れてしまう子もいる。そこで、黒板にイラス
トを描く。
1 雲を描く。
2 雲に目・鼻・口を簡単に描く。
3 脚を2本描く。雲が駆けているように曲がった線を2本描く。
そして、読む。
「雲は駆ける。」
「雲は」は、公式「く=も×わ」の仮名部分、「駆ける」は「×」
を示す。
小ネタ2『雲の変身』
T ジャンル 5年算数科「割合」
U 方法
学習する算数公式は、これ。
もとにする量=くらべられる量÷割合
忘れてしまった時の思い出し方も指導。
くらべられる量=もとにする量×割合(雲は駆ける)
これを変身させればよい。変身の方法。
1 かけ算「6=2×3」に置き換えて考えさせる。
2 「2を求めるときは6÷3をすればよい」の確認。
3 「もとにする量」を求めるときは「くらべられる量÷割合」。
これを「雲の変身」と呼ぶ。
小ネタ3『交流給食』
T ジャンル 給食指導
U 方法
給食の準備完了。1組に8人、3組に8人が出発。
1組から8人、3組から8人が空席に座る。
そして、いただきま〜す。
お隣の1組・3組でも同様に実施。これが、5年交流給食。
先週から開始。週2回火・木曜日に実施。3週間に渡っての取
り組み。
3組担任の豊増真一郎さんのアイディア。なかなかに面白い。
小ネタ4『群読発表会』
T ジャンル 国語科「音読指導」
U 方法
「月夜のみみずく」は、16連の詩。
内山学級には、8つのミニ班がある。
各班2つずつ連を選択。
じゃんけんで勝った順に班長が一つずつ選択していく。2つめ
は、逆の順で選んでいく。
そして、各班で群読練習。
最後は、1連から16連まで通して、班ごとに、みんなの前で
群読。よい点を見つけ誉めていくのがコツ。
次は、第2回群読発表会
前回と同じく、各班二つずつ連を選択。
前回は、第1連から第16連まで連続で発表。今回は違う。
一つの連を一つの班が発表する度に、ABCの評定を入れた。
A もう一回見たい、聞きたい。他のクラスにも見せたい、聞か
せたい。お見事。
C へた。
B AとCの中間。まずまずだけど他のクラスにも紹介するまで
ではない。
ABCの順に挙手した人数を確認。A評定の人数のみ板書。次
に、担任の評定とコメントを述べる。
どの班も、前回よりずっとレベルが上がった。
小ネタ5『言葉の足し算』
T ジャンル 5年国語科「言葉の組み立て」
U 方法
言葉の足し算。
第1問。
飛ぶ+上がる=
第2問。
あめ+かぜ=
第3問。
こめ+たわら=
第4問。
ふなたび= +
第5問。
学習発表会= + +
といった調子で20問。複合語の合成と分解。なかなかの盛り
上がりぶり。
小ネタ6『サッカーのルール』
T ジャンル 体育科「サッカー」
U 方法
数日前にお尋ね。
「いよいよ、待ちに待ったサッカーの授業が始まります。」
イエ〜の声が少々上がった。気まずそうな表情をした子が約半
数。見逃すわけにはいかない。
「待ちに待った。楽しみにしていた。と、いう人?」
約半数が挙手。
「いやだなあ。と、いう人?」
女の子が、どどっと挙手。
今年度の学級は、これはまた極端にサッカー嫌いが多いみたい。
これまで担任した学級の中でも群を抜いている。
きちんと挙手したのは、意思表示する力が育っている証拠。?
ここぞ、腕のみせどころ。
そこで、サッカーのルール。
どの子も力を持っている。どの子も、さまざまな可能性を持
っている。
それを信じて、時には励まし、時には暖かく包み込みながら、
成長を促していくのが私どもの仕事。
授業も、「どの子も伸ばす」が基本理念になければならない。
そして、できれば楽しい授業が多いほうがいい。楽しさは次への
やる気にも繋がるからである。
体育科は、現在、サッカー単元実施中。様々なルールでゲーム
中心の授業をしている。
既成概念にとらわれないルール。これで、まず、運動量が上が
る。汗びっしょりになる。
いくつか例を示す。ルールは「初め単純」に「徐々に複雑化」
がスムーズ。
1 ラインなしサッカー
・ ラインなし。当然、スローインもコーナーキックもない。よ
って、ゲームがとぎれない。立ち止まるのは、反則などによるフ
リーキックの時ぐらい。
・ ラインがないのだから、子どもたちは(終了時刻まで)永遠
にボールの動きに合わせて動く。
2 キーパーなしサッカー
・ ゴールは、小さめ。キーパーはなし。よって、手は使わない。
浮かすシュートも工夫するようになる。同時に、ゴール前よりか
かなり前でゾーンをしいてディフェンスする工夫も出てくる。
3 センターラインサッカー
・ センターラインのみ一本長〜く引く。チームを攻撃班と守備
班に分ける。メンバー構成は、各チームの作戦。攻撃班は、ライ
ンから前でプレー。守備班はラインから後ろでプレー。前半と後
半で攻撃・守備を交代。どの子も、フォワードとディフェンスの
どちらも体験。
4 赤帽子サッカー
・ 初めは白帽子。得点した子は赤帽子(裏)に変える。ゲーム
終了時に赤帽子の多いチームの勝ち。同じ子が何度ゴールしても
得点は1。よって、いろんな子にシュートを決めさせようと工夫
するようになる。
まだまだあるのだが、こんな感じ。初めは簡単なルールから始
める。そして、実態や課題に合わせながらルールを改定していく。
なかなかどうして、授業に入る前はエ〜と言っていた子たちも上
手。活躍している。