内山義朗「まるチャ」レポート     2001年4月26日
 
1.家庭訪問の計画。こんな方法で作成。
1 縦に訪問時間各15分・移動時間5分で設定した時間帯、横に期日・地域を示す表を 板書する。
2 期日ごとに、家庭訪問の地域が設定してある。その期日ごとの人数の把握。挙手で。
3 「この日でないと都合がつかない」「この時間帯でないと都合がつけにくい」と連絡 のあった家庭の日時・時間を設定する。マグネットシートで作成した子どものネームプ レートを黒板の表に貼る。
4 各地域ごとに、子どもたちに話し合わせる。順番を設定させる。その時「担任が訪問 しやすいようにしてくれるとありがたいなあ。」と伝えておく。決まった順にネームプ レートを貼らせる。これで、おおよそ確定。
5 「できあがった表を見て、これでは困る。」という子がいれば配慮する。(これまで 1度もない。)
6 できあがった表を紙に写し、人数分印刷。当日のうちに子どもたちに配る。「これで、 都合がつかない家庭もあると思います。空いている日・時間に変えられます。おうちの 人に確かめてください。変更は早めに連絡してください。」と、話す。
 以上、内山義朗が新卒以来続けている方法。かかる時間は、30人くらいの学級だと約 20分。
 「どんな順番だと訪問しやすいか?」「おうちの人の都合はどうだろうか?」などちょっとした考える学習になる。また、自分でおうちの人に伝えたり、学級担任に連絡したりということも必要になる。
 それでできあがった「家庭訪問スケジュール」と「家庭訪問上のお願い」を学級通信で10日ほど前に配布する。
 
 
2.児童集会などみんながそろっての号令・あいさつは、 いつもいつもする効果があるのか? 
 明日は本年度第1回児童集会。タイトルは、「1年生歓迎会」。8時18分〜8時33分の15分間。仲良し委員会で企画・運営。
 ちなみに、児童集会の会場は原則として体育館。並び方は、各学級2列。
 明日の会順は、次の通り。
1 はじめの言葉
2 校歌斉唱
3 妙円寺小学校の紹介
4 自己紹介ゲーム
5 終わりの言葉
 なお、運営はすべて仲良し委員会の子どもたちが進める。係はすべて自ら立候補してなったやる気のある子どもたちだ。
 「児童集会の進め方」および「明日の会順」は、すでに水曜日の職員朝会で担当の内山義朗が全職員に伝えた。が、今日になって教頭からのお願いが私にあった。おそらく学校長の要望なのだろう。
「『1 はじめの言葉』の前に『校長先生との朝のあいさつ』をいれてください。」とのこと。昨年度も児童朝会の直前に学校長から「あいさつをさせてください」との要望が度々あった。
 ま、「形式的なことをたくさんすることが子どものためになる」と思っている思想の方と論争しても時間の無駄だから「はい」と返事しておいた。「形式的なことをたくさんやればやるほど子どもはだめになる」学級をいくつも見てきた私とは、まるで教育思想が異なる。
 「向山洋一氏や斎藤喜博の実践に学び、『子どもの事実で語る』をモットーにしている」教職員と「思いつき・伝統・習慣重視」の教職員とでは、まるで教育思想が異なる。当然ながら教育実践も、まるで違う。
 「お互いに、それぞれ別の道でやりましょう。子どもの成長の事実・集団の変化の事実がやがて結論は示してくれるだろう。」となればよいのだが、相手が権力者だとなかなかそうはならないことも多い。 
 「みんなで同じことをしましょう。」と、やたらと形式を統制したがる方もいる。管理職のみならず。力量の低い教職員ほど「どうだってよい形式的な見せかけの統制」に力を注ぐ。だから、よけいに困る。
 他から学び工夫している教師にとっても。子どもにとっても。親にとっても。
 
当日 児童集会「1年生を歓迎する会」実施。
 仲良し委員会の準備・運営のレヴェルは、ほぼ予想していたとおり。中には、私が思っていた以上に「きちんと準備」して臨んでいた子もいた。「やる気のある子どもたち」である。今回は、それを最優先した。計画・準備の時間もとれない中、まずまず。といったところ。
 ほぼ予想通りの課題が浮かび上がってきた。来週火曜日朝の委員会活動15分間で、総括討論。そこら辺を浮き彫りにする予定。
 なお、終了後に、学校長から私に話があった。
 「『これで児童集会を終わりましょう。』の号令と、みんなの『終わりましょう』のかけ声がほしい。その方がしまりが出る。」とのこと。「ふうん。」と思った。
 ちなみにこれまでは、「これで、児童集会を終わります」の言葉で解散。
 その後、「会のなかみはよかったですよ。」とか言っていた。
 
3.一日遠足。5年生の活動場所は、伊集院総合運動公園。
 内山義朗にとって、本年度は妙円寺小学校で4回目の5年担任。妙円寺小5年担任として、4度目の4月の一日遠足。実は、4回とも活動場所が異なる。妙円寺小の七不思議??
A 4年前・・・神之川河口海岸(東市来町)。歩いて往復約16キロメートル。帰校時 刻は勤務時間終了時刻直前、17時前近くだった。
B 2年前・・・雨天により校内遠足。予定は矢筈岳登山だった。
C 昨年 ・・・伊集院町にある矢筈岳登山。歩いて往復12キロメートル。欠点は、近 くにトイレがない点。また、山の麓までの道は県道で交通量が多い。しかも道路工事を していて、大型車もよく通っている。引率者も、かなり安全面に気を配りながらの遠足 だった。
D 今年 ・・・伊集院総合運動公園。学校区隣接地で歩いて往復3キロメートルほど。
 
 年度初めに実施する一日遠足としてどれが最もよかったかといえば、私の実感はD。 子どもの数が比較的多く、子ども同士の関わり合いがまだまだ薄い。つきあいが少数の仲間に偏りがち。こういった実態であれば、年度初めだからこそ多くの仲間との関わり合いの機会を仕組む効果がある。
 自由な遊びや学級でのレクリエーションを通して、仲間の輪が自然に広がる。教職員が何でも決めずに判断する場をつくり任せることで、自治的な力も育っていく。子どもたちは、そんな力をもっている。
 と、改めて実感した。「遠足」の言葉だけに振り惑わされずに、「子どもたちに今どんな力をつけるのが先決か。そのために何を仕組むか。」の観点から学校行事を創っていく必要もある。