「こころのノート」をこう使う
 
    「5・6年用こころのノート」使用システムと授業プラン
  
T それはコピーから始まった
 5月28日火曜日。5・6年用こころのノートをせっせせっせとコピー。
 文部科学省発行による配付資料「こころのノート」のコピー。
 なんと120数ページ。B4見開きで60数枚。時間にして、約30分。
 なんでこんなに苦労するかといえば簡単。子どもたちと学級担任外の分が送られてきていないからである。
 学級担任だけが道徳教育を進めるわけではない。フザケタ話である。
 そればかりか、配布されていることすら知らされていない。知ったのは5月24日金曜日。道集本部メールで連絡を受けてから。
 金曜日に公文を探し出してコピー。ちゃんと作成の意図の等も記されている。
 本日TT加配で授業に入っている5年1学級の担任にお願いして「5・6年用」を借りてコピー。授業で活用してこそ意味のある資料とみた。
 6月6日に「道徳教育改革集団」機関紙『まるどう』No.18 原稿執筆依頼をいただいた。機関紙『まるどう』編集長・神藤晃氏から「ノートの実物コピーやできたら子どもの感想などを入れて4ページ」と。
 今は6月23日日曜日。原稿締め切り日は明日。原稿依頼文は、次の通り。
 
特集:「こころのノート」を こう使う
 文部科学省から全国の小中学校に「こころのノート」が配布されました。低学年向けノートは4章から構成されています。価値項目の羅列型だった従来の副読本や家庭向けパンフと違って重点が絞り込まれ、「道集」の方向とも一致する点が多いのです。特に、「むねをはっていこう」のP20「よいことをすすんでしよう」は「世のため人のために」システムそのままです。4ページ中、勇気という言葉が5回も出てきます。ノートの一番目の章に位置付けられていること、キーワードが勇気であること。文部科学省の方針が変わってきたことを物語ります。
 しかし、このノートをどう使ったらよいか。多くの学校ではまだ、決めかねているのではないでしょうか。
この「こころのノート」を活用した先生の授業実践をご紹介下さい。
※ 資料コピー・授業のねらい・授業記録・子どもの感想や変容を入れて下さい。
 ところが、「こころのノート」活用の授業は未だ実施できていない。理由はいくつかある。いずれも、私が学級担任ではないところに起因している。
 私がTT加配を担当している5・6年4学級算数科の授業に関しては、1学期計画単元
ほぼ完了。教科書の内容は一通り終わっている。今週からは復習とテスト。
 余裕しゃくしゃくで、いつでも道徳授業できるのだが、学級が手配できていない。「内山の飛び込み授業」をやらせていただけるほど余裕のありそうな学級が今のところ確定できずじまい。  
 学級担任ならすぐに担任学級で実施できるのだが。昨年度までなら、「飛び込み」でもすぐにやらせていただける学級がいくつかあったのだが、今は、すぐにはできそうにない。
「こころのノート1・2年用」「こころのノート3・4年用」は、未だ入手すらできていないし、なかみを見てすらいない状況。 
 ということで、今回は使用システムのアイディアと二つの授業プランのみ示す。
 7月中にはいくつか「飛び込み」授業をやらせていただける学級を手配し、授業にかけられるだろう。その時はあらためて実践報告を投稿させていただく。
 また、夏季休業中に授業プランをどさっと作成し、2学期大量に実践にかける作戦でいく。授業実践はホームページその他で公表していく決意をここの表明しておく。
 
U 私が学級担任なら、まずはこう使う。(使用システムのアイディア。)
1 全員分、教室保管にする。いつでも、さっと取り出し記入できるように本棚に立てて 置く。持ち帰らさない。(紛失・忘れ物防止と自習時間や隙間時間・自由時間にも頻繁 に取り出し記入できるようにするため。)
2 原則として授業で使う。休んでいたり書けなかったりした所は、子どもが自分の分を 自由に取り出し記入できるシステムにする。
3 小学校1・3・5年修了時は学校保管。2・4・6年初めに学級担任に届ける。2・ 4・6年修了時に子ども本人に渡す。(中学校なら卒業時まで3年間保管。)
4 保護者会やPTAの際、保護者は我が子の冊子を見て、励ましや温かなかな言葉を記 入できるシステムにする。
5 保護者会やPTAで、道徳授業の様子や記入内容の概要も話題にして子どもの事 実 を語る。
6 学級担任と保護者は自由に見ても良いシステムにする。学級の仲間の分は、本人の許 可なく勝手に見てはいけないルール。それらは、年度初めに子どもに伝えておく。
7 時々目を通し、励ましや温かな言葉を記入する。「個と心の糸を編む」手段。
8 学級通信で道徳授業の概要や子どもの記述の紹介をする。子どもの記録を名前入りで そのまま掲載する際は、事前に本人の確認をとるなど内容に応じて配慮する。 
 
V「5・6年こころのノート使用」道徳授業プラン1。
1 授業名 心をつなぐひと言
2 資料名 P36・37 心と心をつなぐネットワーク
3 ねらい
@ あいさつ・返事の大切さを確認する。
A 日頃の自分のあいさつ・返事の事実を振り返る。
B 授業後、「こころをつなぐひと言」を使う場面が増える。
4 留意点
@ 年度初めのころに実施する。
A 当然ながら、授業者は、日頃から自分からあいさつの声かけをしておく。(あいさつ が返ってこなくとも叱らない。)
B 靴箱のくつや帰宅後の椅子の片づけ具合を観察しておく。かかとが揃っていなくとも、 机の下に椅子をきちんと片づけていなくとも授業者がそっと直しておく。(あまりにヒ ドイ場合は別。それなりの指導が必要だろう。)
C 聞こえる程度には返事できるように指導しておく。
5 展開プラン(○は主発問・指示。・は予想される反応。)
@ 今朝起きてからひと言もしゃべっていない人?
・ 特別な事情がない限りめったにいないだろう。
A どんな言葉を話しましたか?
・ 「おはよう」など。
B 何人くらいの人と言葉を交わしましたか?
C「こころのノート」を何人かの人に配ってもらいます。配る人は、何と言って渡すのが いいでしょう?
・ どうぞ。
D 配ってもらった人は何と言えばいいでしょう?
・ ありがとう。
E P36・37「心と心をつなぐネットワーク」を読みなさい。
F「心をつなぐひと言」をノートに書きなさい。(その後、発言させる。)
・ おはよう。 ・ ごめんね。 ・ ありがとう。 ・ よろしく。 ・ さようなら。・ はい。 ・ どうぞ。 ・ 嬉しい。 ・ どうも。 ・ おおきに。 ・ ハロー。・ サンキュー。 ・ 失礼します。 ・ 私にできることはありませんか。
G 日ごろ、あなたが「おはよう。」とあいさつした方がよい人はだれですか?ノートに 書きなさい。
・ 家族。 ・ 学級の仲間たち。 ・ 学校の仲間たち。 ・ 教職員。 
・ 近所の人々。 ・ 通学中に出会う地域の人々。 ・ 交通指導している方。・・・。H 森信三著「真理は現実のただ中にあり」P146〜150「しつけの基盤」(「あいさ つ」「返事」「くつのかかとをそろえる」の三つの大切さの部分のみのピックアップ) を読み聞かせする。
I(経験の事実を元に私の考えを語る。例えば、次のように。)
「あいさつは自分からしている。そのうち返って来るようになる。経験済み。君たちだっ て、そう。今ではほとんど返ってくるよ。」
「返事は鍛え中。これからも鍛えるよ。だって、みんなできるでしょう。」
「あなたの靴は今どうなっているでしょう。先週、学校から帰った後、あなたの椅子は、 どうなっていたでしょう。私は毎日見て、出来ていないところはそうっと片づけていま した。だから、あなた方の靴と椅子はどうなっていたか、私だけが知っている。フッフ ッフッ。」
 
W「5・6年こころのノート使用」道徳授業プラン2。
1 授業名 見直そう私の生活
2 資料名 P11 自分の一日は自分でつくる
3 ねらい
@「食」「運動」「睡眠」「安全」「整理整頓」「学習」の観点から自らの日常生活を振り返 る。
A 不規則な生活を改める戦略を練る。
B より規則的で健康で快活な生活に変える。
4 留意点
@ 月曜日5校時あたりの実施が効果的。
A 発言は、挙手指名方式。
B 朝から、学級担任が見かけた危険な行為は「正」の字で黒板にメモ書きしていく。例 えば、次のように。
・ 廊下走○人 ・ 教室あばれ○人 ・ ベランダ出○人  
5 展開プラン(太字は主発問・指示。・は予想される反応。)
@ 今日食べた物をすべてノートに書きましょう。
A 昨夜は何時に眠って今朝何時に起きましたか。睡眠時間は何時間?ノートに書きまし ょう。
B 今朝起きてからこれまでに、どんな動きをしましたか?ノートに書きましょう。
C かばん棚をご覧なさい。座席の周りをご覧なさい。机の中をご覧なさい。気づいたこ とを書きましょう。
D 朝起きてからこれまでに学んだこと・できるようになったこと・わかるようになった ことを書きなさい。
E(「A絶好調 Bまずまず Cいまいち D最悪) 
 今日の調子はどれですか?
・ あてはまる調子に挙手。
F こころのノートP10・11を読みなさい。
G 生活のどこをどう変えると絶好調になるでしょう?P12・13「わたしのいきい き計画」に「あらためたいこと」を三つ書きましょう。
・「生活であらためたいこと」を三つ書く。
H「わたしのいきいき計画」をノートに書きましょう。 
・「明日の自分」「一週間後の自分」「一ヶ月後の自分」「一年後の自分」の理想的予定を 記す。
I 決意表明できる人は、どうぞ。 
・ 決意表明したい子が自由起立発言。