『七塚小「いじめ」事件』の判決文を使った授業
テーマ;「いじめ」道徳3時限扱い単元(授業案)
1.指導要領 道徳の関連する内容項目
<第5学年及び第6学年>
3−(2)生命がかけがえのないものであることを知り、自他の生命を尊重する。
2−(2)だれに対しても思いやりの心をもち、相手の立場に立って親切にする。
2.本年度、本学校で実施した関連する授業(2時間とも道徳)
(1)命の授業 ・深澤氏(A代表、高崎市立佐野小学校教諭)の追試
・「命の授業〜道徳授業の改革をめざして〜」(深澤久著 明治図書) 参照
・「『いじめ』による死」の新聞記事使用
・5月に実施
(2)学級における自習時間のもめごとをあつかった授業
・資料 5年4組の子ども5人の日記
・「からかいの一言」がきっかけで、自習時間が騒がしくなった事実 の検討
・一人の言動がもとで二人がけんか。みんなが「やめて!」と言っ ても止まらず。「はどめ」がきかなかった点では「いじめ」と似ている。おそらく、子どもたちの中には「いじめ」の授業で思い出 す場合もあるだろう。他にもおしゃべりが多かったらしい。
・6月に実施
3.本単元「いじめ」の指導計画
<第1時>@「いじめ」の定義を知る。
A「いじめ」の事実を知る。(ひとつの事例を知る。)
B「いじめ」はひどい!の確認をする。
・資料 T<ST>…判断資料P3〜4
・資料 U<SU>…判断資料P1〜2
<第2時>@「いじめ」の要因を探る。(資料文からわかることのあらい出し)
@「いじめ」の解決法を考える。(効果は、ケースバイケース。で
きるだけ可能性のあることを広く出し合う。)
B「いじめ」は関わる多くの人を不幸にするものであることを知る。
・資料 V<SV>…判断資料P5〜6
<第3時>@だれとどんな責任をとらせるべきかを考える。
A深く傷ついた心はもとにもどるためには容易ではないことに気づく。
(「いじめ」とは、どういうことかにもあたる。)
B判決の事実を知る。
・資料 W<SW>…判断資料P7〜8
・資料 X<SX>…判断資料P9〜10
4.後日(2学期)実施予定の関連授業 (単元;人権)
(1)児童憲章を扱う授業
(2)こどもの権利条約を扱う授業
※いずれも「自他の権利を知る」、「権利の行使の方法を知る」をねらいの中心におく。
5.第1時の授業記録
テーマ;「いじめ」 5年4組 30人に実施
ねらい 1「いじめ」の事実を知る。
2「いじめをするな!」の確認。
教師の働きかけ(○は発問・指示) 子どもの反応など(○は主な発言)
@あなたは何ですか?
・一人の子に問う。 ○人間です。
A人間ではない人 ・一人も挙手しない。
板書 幸せ
B人間にとって幸せなのは、どんな ○みんなが誉められた時
時ですか? ○おいしいものを食べている時
○家族と旅行に行く時
○遊んでいる時
板書 不幸
C人間にとって不幸なのはどんな時 ○物を勝手にとられる時
ですか? ○いじめられる時
○事故などにより死ぬ時
○戦争にまきこまれる時
D人間による次の出来事は幸せでしょう
か、不幸でしょうか?
<S1>を配る。そして、読む。・静かに聞いている。
<S1=U事件当日のこと>
(判決文P3,P4)
E感じたことを書きなさい。 ○17人くらいにA君はいじめられた。
発表したくなったら立って言いなさい。 かわいそう。
○ひどい。いじめでA君が5年終わりまで
・授業者は、子どもの目につきにくい所で 来なかったのは当たり前。心に必ず残る
腰掛けて、じっと聞く。 傷だ。
・座席はDの後、討論型(コの字型)に ○A君がかわいそう。鼻水が入った証拠だ
した。 ってない。
○集団によるいじめ。かわいそう。
○なぜ集団でいじめるか。C君以外は関係
がない。なんで10数人も関わるのか。
○ぼくがA君なら、中学校に行くまで、こ
んな学校には来ない。それくらい、ひど
いいじめだ。
○A君が自殺したらどうするんだと思っ
た。A君は苦しかったのに、よく我慢し
たなと思う。
○C君が怒りが何倍にもなったんであれば
注意すればよいことだ。
○ぼくなら転校する。
○いじめた人を許さない。
F「いじめ」とは何ですか。 ○たたく、けるなどの暴力。
○悪口やからかい。
○もの(靴など)を隠す。
○無視する。
Gこれまでに「いじめ」を受けたと言 ・「いじめ」を受けたという人(挙手した
う人で、みんなの前で言ってもいい 人)10数人
という人はどうぞ。 ・7人が話をした。
Hこれらの、いやがらせを何度もくり
返し続けて行うことで相手に苦しみ
を与えることを「いじめ」と言いま
す。
Iこの事件は突然起きたと思いますか。 ・全員「これまでにもあった」に挙手
それ以前にも「いじめ」はあったと
思いますか。
<S2>を配る。そして、読む。
<S2=T事件前のこと>
(判決文P1,P2) ・終わってすぐに担任に駆け寄ってくる子
がいた。小3〜小4の頃、4人仲間で、
あなたが死ぬか、私が死ぬかをしようと
言われたことがあるらしい。
・ぴったり45分で終了。
6.第2時の授業案(教師の働きかけ・発問・指示等のみ示す)
テーマ;「いじめ」 5年4組 31人に実施
ねらい 1「いじめ」の要因を探り、解決法を知る。
2「いじめ」は関わる多くの人を不幸にするものであることを知る。
教師の働きかけ(○は発問・指示)
・S1,S2は前時(第一時)に配布済み
1.「いじめ」の具体的事実の検討・要因
の把握
・「全員起立」の指示
@S1・S2を1回音読しなさい。
読み終わったら腰掛けなさい。
A悪いのはだれか。すべて書き出し
なさい。理由も書きなさい。
・「列指名で10人程→他」の順で 発言させる。
・「悪い」という人を板書する。
Bおかしい意見はありませんか。
・意見の食い違いがあれば討論させる。
Cだれがどうすればよかったか。
2.事件当日までに、どうすれば解決でき
たのか。(ここまでならずにすんだのか)
を考える。そして、検討する。
・「ノートに三つ書いたら、見せに来なさ
い。」と指示し、早く書いた子数人に板
書させる。
・板書されたものを読み、他の意見を発言
させる。
<S1>を配る。そして、読む。
<S1=U事件当日のこと>
(判決文P3,P4)
B感じたことを書きなさい。
発表したくなったら立って言いなさい。
・授業者は、子どもの目につきにくい所で
腰掛けて、じっと聞く。
・座席はDの後、討論型(コの字型)に
した。
F「いじめ」とは何ですか。
Gこれまでに「いじめ」を受けたと言
う人で、みんなの前で言ってもいい
という人はどうぞ。
Hこれらの、いやがらせを何度もくり
返し続けて行うことで相手に苦しみ
を与えることを「いじめ」と言いま
す。
Iこの事件は突然起きたと思いますか。
それ以前にも「いじめ」はあったと
思いますか。
<S2>を配る。そして、読む。
<S2=T事件前のこと>
(判決文P1,P2)
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