1. よねさんのExcelとWordの使い方 » 
2. エクセル2013基本講座：目次 » 
3. 並べ替え » 
4. 並べ替えがうまくできない?

並べ替えがうまくできない?：エクセル2013基本講座

• データを並べ替えたいとき、期待したように並べ替えができないケースがあります。
  データの並びがおかしくなるいろいろなケースとその対処方法について書いてみます。

並び替えの順序　　　　　Topへ

• 下表のように既定の並べ替えには順序があります。
  

  数値		数値は、負の最小値から正の最大値の順
  文字列		左から右に、1 文字ずつ順番に並べ替えられます。
  	記号	文字コード順
  	英字	A→Z(半角 →全角)
  	日本語	あ→ん
  		ひらがな→全角カタカナ→半角カタカナ→漢字
  		※ 漢字はふりがなで並べ替える
  		※ ふりがながないと漢字はJISコード順
  論理値		FALSE が TRUE の前に配置されます
  エラー値		エラー値は等しく扱われるため、データの並びと同じ順番に配置されます。
  空白セル		常にリストの末尾に配置されます。

見出し行が並び替えられる　　　　　Topへ

• 下図のように、[昇順]に並べ替えました。すると、1行目の行見出しもデータと一緒に並べ替えられました。
  1. D3セルを選択して、「データ」タブの[昇順]を実行しました。
     
  2. 見出し行が最下行に移動しました。
     
• 対処法
  1. 「データ」タブの[並べ替え]を実行します。
     
  2. 「先頭行をデータの見出しとして使用する」にチェックを入れます。
     最優先されるキーで「国語」を選択して、順序を「昇順」にします。
     
  3. D列が昇順に並び替わりました。
     

データ範囲が適切でないケース　　　　　Topへ

• 下図のように、最下行に平均値を計算した行があります。
  1. D3セルを選択して、「データ」タブの[降順]を実行しました。
     
  2. 平均の行が途中に並んでしまいました。
     
• 対処法A
  1. データの範囲をExcelが分かるように指定します。
     A2:G14セルを選択して、データ範囲をExcelに分かるようにします。
     [Tab]キーを3回押して、D2セルをアクティブにします。並べ替えの基準がD列であることを指定しています。
     「データ」タブの[降順]を実行します。
     
  2. 選択していた範囲のデータが並べ替えられました。
     
• 対処法B
  1. データの範囲をExcelが分かるように指定します。
     データと平均の間に空白行を挿入して、データ範囲と平均とを離します。
     
  2. D3セルを選択して、[降順]を実行しました。
     ExcelがA2:G14をデータ範囲と認識して、期待した並べ替えができました。
     

数値と数字が混在したケース　　　　　Topへ

• 下図のように、一見問題のなさそうなデータですが、数値と数字(文字列)が混在したデータの例です。
  1. A3セルを選択して、「データ」タブの[昇順]を実行します。
     
  2. 11行目以降のデータの並びがおかしくなりました。
     
     • このケースではエラーチェックマークが表示されているので、わかりやすいのですが、数値ではなく文字列の数字が入力されていたためです。
       数値より文字が大きいと判定されます。
       ここでは、「'11」のように頭にアポストロフィを入れて文字列として入力していました。
       
• 対処法 A
  1. 文字列の数字を数値に変換します。
     A2：A14を選択して、「データ」タブの[区切り位置]を実行します。
     
  2. 区切り位置指定ウィザードの3/3で列のデータ形式が「G/標準」になっているのを確認して、[完了]ボタンをクリックします。
     
  3. エラーチェックマークが消えました。
     
  4. A3セルを選択して、「データ」タブの[昇順]を実行しました。
     期待したように並び変わりました。
     
• 対処法B
  1. 「データ」タブの[並べ替え]を実行します。
     最優先されるキーに「No]、順序で「昇順」を選択します。
     
  2. 「並べ替えの前に」が表示されます。
     「数値に見えるものはすべて数値として並べ替えを行う」にチェックを入れて、[OK]ボタンをクリックします。
     • この設定は次回以降にも引き継がれます。
       設定を変更したいときは、数値と文字列の数字が混在した列のデータで、[並べ替え]を実行して、この「並べ替える前に」ダイアログを表示して変更する必要があります。
     
  3. 文字列の数字も数値とみなして並べ替えが行われるようになります。
     なお、文字列の数字のセルにはエラーチェックマークが表示されていますので、数値とは区別ができます。
     
• なお、数値ではなく文字列の数字の場合は下図のように並べ替えられますので、上記と同様に区切り位置を利用して、数値に変換してから並べ替えを実行します。
  
  • 文字列では1,10,11,12,2・・・と並べ替えられます。
    一桁目の文字の大小を比較して、次に2桁目の文字の大小を比較する・・・といった並べ替えになっています。
    下図は昇順に並べ替えたが、期待した並びにならない例です。
    
  • もしくは、文字数を合わせて、01、02、03、・・・、10、11・・・といった数字(文字列)にします。
    文字数を合わせて、[昇順]に並べ替えた例
    

ひらがなの有無が影響するケース　　　　　Topへ

• 漢字を入力する時に、入力されたキー(読み)がふりがな情報としてデータに付加されています。
  フリガナ情報はふりがなの表示をオンにしていないと、見た目では分からないので非常に厄介なものとも言えます。
  また、変換しにくい漢字などは実際の読みとは異なる読みで変換することもあるかもしれません。すると、入力時の読みがふりがな情報として記録されるので、実際の読みと異なっていることになります。(ふりがなを修正する必要があります)
• 外部データをExcelへ取り込んだりした場合は、ふりがな情報がないデータになることが多いので注意が必要になります。
• フリガナ情報があるデータを昇順に並べ替えた例です。
  • 下図は漢字で入力されているB列を並べ替えています。
    ふりがなのｱｲｳｴｵ順に並べ替えられました。
    
    • B列はふりがなを表示しています。
      [ホーム]タブの[ふりがなの表示/非表示]で切り替えることができます。
      
• ふりがな情報のないデータを並べ替えた例です。
  • あいうえお順ではない並びになっています。
    
    • この並び順はコード順に並んでいます。
      D列に　=CODE(B3)　として、氏名の先頭の漢字のコード番号を求めています。
      このコード順の昇順に並んでいるのが分かります。
      
• ふりがな情報を使って並べ替えを行うか否かの設定があります
  • 「データ」タブの[並べ替え]をクリックして、並べ替えの[オプション]ボタンをクリックします。
    並べ替えオプションに「ふりがなを使う」と「ふりがなを使わない」のどちらかを選択することができます。
    

よねさんのExcelとWordの使い方｜エクセル2013基本講座：目次｜並べ替え｜並べ替えがうまくできない?