元号の1年を元年と表示する(表示形式/条件付き書式):Excelの基本操作



更新 2022/10/09

和暦の令和1年を令和元年,平成1年を平成元年と表示形式で表示する(Excel2019,Excel for Microsoft365)
ユーザー定義の表示形式は?(Excel2019,Excel for Microsoft365)
TEXT関数で1年を元年とする方法(Excel2019,Excel for Microsoft365)
元号の1年を条件付き書式で元年と表示します(古いバージョン)
その1:条件付き書式にText関数を使う方法(古いバージョン)
その2:条件付き書式にシリアル値を指定する方法(古いバージョン)
その3:条件付き書式に論理式を使う方法(古いバージョン)

和暦の令和1年を令和元年と表示形式で表示することができるようになりました(Excel2019,Excel for Microsoft365)    Topへ

  1. B列には日付データが入力されています。
    C列には =B3 とB列の値を参照しています。
    これまでは下図のように、和暦でも1年と表示されていました。
    和暦で1年を元年と表示することができるようになりました02
  2. Excel2019,Excel for Office 365では表示形式のダイアログが変更されました。
    日付が入力されているセルを選択して、[Ctrl]+[1]でセルの書式設定 ダイアログボックスを開きます。
    [表示形式]タブの[分類]で 日付を選択します。
    カレンダーの種類で 和暦 を選択します。
    「1年を元年と表記する」にチェックを入れます。
    和暦で1年を元年と表示することができるようになりました03
  3. すると、1年が元年と表示されました。
    和暦で1年を元年と表示することができるようになりました07

ユーザー定義の表示形式は?(Excel2019,Excel for Microsoft365)   Topへ

  1. 上記で設定した表示形式のセルを選択して、[Ctrl]+[1]でセルの書式設定 ダイアログボックスを開きます。
    分類で「ユーザー定義」を選択すると、種類に [$-ja-JP-x-gannen]ggge"年"m"月"d"日";@ と表示されます。
    これをユーザー定義で設定すれば良いことがわかります。
    和暦で1年を元年と表示することができるようになりました08

TEXT関数で1年を元年とする方法(Excel2019,Excel for Microsoft365)   Topへ

元号の1年目を元年と表示する(条件付き書式)       Topへ

各元号の1年を元年と表示する、大正元年、昭和元年、平成元年、令和元年を表示します。

最初に日付の表示形式を和暦にする

  1. 下図のB列に入力されている日付がC,D列にも同じように入力されています。
    B列に日付を入力して、B2:B21をC,D列にコピー/貼り付けします。
    下表をコピーして使ってください
    日付 表示形式 条件付き書式
    1912/7/28 1912/7/28 1912/7/28
    1912/7/29 1912/7/29 1912/7/29
    1912/7/30 1912/7/30 1912/7/30
    1912/7/31 1912/7/31 1912/7/31
    1913/1/1 1913/1/1 1913/1/1
    1926/12/23 1926/12/23 1926/12/23
    1926/12/24 1926/12/24 1926/12/24
    1926/12/25 1926/12/25 1926/12/25
    1926/12/26 1926/12/26 1926/12/26
    1927/1/1 1927/1/1 1927/1/1
    1989/1/6 1989/1/6 1989/1/6
    1989/1/7 1989/1/7 1989/1/7
    1989/1/8 1989/1/8 1989/1/8
    1989/1/9 1989/1/9 1989/1/9
    1990/1/1 1990/1/1 1990/1/1
    2019/4/29 2019/4/29 2019/4/29
    2019/4/30 2019/4/30 2019/4/30
    2019/5/1 2019/5/1 2019/5/1
    2019/5/2 2019/5/2 2019/5/2
    2020/1/1 2020/1/1 2020/1/1

  2. C,D列は表示形式を 和暦にして表示します。
    C2:D21セルを選択します。
  3. セルの書式設定のダイアログボックスを表示します。ショートカットキーは [Ctrl]+[1]です。 [表示形式]タブで分類は[日付]を選択します。
    カレンダーの種類で「和暦」を選択して、種類で「平成24年3月14日」を選択します。
    下図のように C,D列が和暦で表示されます。
  4. ユーザー定義で [$-ja-JP]ggge"年"m"月"d"日";@ と設定しても同様の表示にできます。
    Excel2013以前は [$-411]ggge"年"m"月"d"日";@ となります。

元号の1年を条件付き書式で元年と表示します:その1.条件にText関数を使う方法       Topへ

  1. D列に条件付き書式を設定します。
    D2:D21セルを選択します。(D列もあらかじめ和暦の表示形式 [$-411]ggge"年"m"月"d"日" が設定されています)
  2. [ホーム]タブの[条件付き書式]→[新しいルール]を選択します。
  3. 新しい書式ルールで「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
    次の数式を満たす場合に値を書式設定に =TEXT(D2,"ee")="01" と入力します。
    和暦の年を2桁表示にする表示形式 ee を使うと、1年は 01 となりますので、TEXT関数で 年が "01" と等しいと条件を付けます。
    =TEXT(D2,"e")="1" としてもOKです。
    [書式]ボタンをクリックします。
  4. ここは条件付き書式の設定で書式の表示形式を設定しています。
    表示形式タブで[ユーザー定義]を選択し、[$-ja-JP]ggg"元年"m"月"d"日" と入力しました。
    使用しているExcel は2019ですが、ロケールID[$-ja-JP]を付けています。Excel2013以前は [$-411]とします。
  5. どこに条件付き書式が機能したかわかりやすくするために、[塗りつぶし]タブで色を設定しました。
  6. [OK]ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じます。
  7. 選択していたD2:D21セルに条件付き書式が設定できました。
    大正1年は大正元年、昭和1年は昭和元年、平成1年は平成元年、令和1年は令和元年と表示できました。

元号の1年目を元年と表示する(条件付き書式):その2.条件にシリアル値を指定する方法       Topへ

  1. 元年となる日付を決め打ちする方法もあります。Webで良く解説されている方法になります。
    下図のように、大正元年はシリアル値が4595以上と4749以下、昭和元年は9856と9862、平成元年は32516と32873の間の日付になります。
    新年号の令和元年はシリアル値が43586以上、43830以下になります。
    このシリアル値で条件付き書式のルールを設定する方法です。
  2. E2:E20にはあらかじめ、C2:C20と同じ和暦の表示形式 [$-411]ggge"年"m"月"d"日" が設定してあります。
    (表示形式のベースは和暦で1年の時だけを元年表示にするというやり方です。)
    セルの書式設定のダイアログボックスを表示するショートカットキーは [Ctrl]+[1] です。
  3. E2:E21セルを選択して、[ホーム]タブの[条件付き書式]→[新しいルール]を選択します。
  4. よって、条件付き書式で「指定の値を含むセルだけを書式設定」で元年の期間のシリアル値を指定します。
    下図のように、大正元年のシリアル値 4595と4749 を入力します。
    (D列は説明のために設けているだけですので、セルを指定してはいけません。シリアル値を入力します。)
    [書式]ボタンをクリックします。
  5. 条件付き書式のの設定で、書式は上記と同じで、表示形式タブで[ユーザー定義]を選択し、[$-ja-JP]ggg"元年"m"月"d"日" と入力しました。
    使用しているExcel は2019ですが、ロケールID[$-ja-JP]を付けています。Excel2013以前は [$-411]となります。
  6. 大正1年を大正元年と表示することができました。
  7. 昭和元年の設定値です。
    書式で表示形式を [$-ja-JP]ggg"元年"m"月"d"日" としています。
  8. 平成元年の設定値です。
    書式で表示形式を [$-ja-JP]ggg"元年"m"月"d"日" としています。
  9. 令和元年の設定値です。
    書式で表示形式を [$-ja-JP]ggg"元年"m"月"d"日" としています。
  10. [条件付き書式]→[ルールの管理]で設定されているルールは下図のように4つが設定されます。
    下の方から、大正元年、昭和元年、平成元年、令和元年の条件付き書式のルールが設定されています。

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