国立公園霧島は,東西22km,南北18km,面積は約20,386haに及び,鹿児島県牧園町・栗野町・吉松町・霧島町,宮崎県はえびの市・高原町・小林市・都城市などの一部にわたる地域です。主峰高千穂峯を中心として20数座の典型的な群状火山と,ぞくに48池といわれる大小無数の湖沼があり,コニーデ型,ホマーテ型,トロイデ型と,様々な火山がそびえ立つ中に,満々と蒼色の水をたたえる湖沼の美がさらに神秘さを加え,緑林・アカマツ林の中から白い湯煙りたなびく情景など,その恵まれた景観,自然美は世界でもまれであるといわれます。
霧島国立公園は昭和9年(1934)で,阿蘇・雲仙と共にわが国で初めての指定を受けました。その後、平成24年3月16日に霧島錦江湾国立公園に分割再編されました。その恵まれた景観だけでなく,ミヤマキリシマ・ノカイドウ・イワカガミなどの高山植物から珍しい昆虫類・鳥類等貴重な学術資料も豊富です。
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