大雪山 神々の遊ぶ庭へ 7月17(金)〜20日(月)


 2年前、ミヤマヨメナの咲く沢で出会った方に大雪山のお花畑の様子を教えていただき、ぜひ、見に行き たいと思いました。昨年は飛行機の手配ミスで行けなかったので、今年こそはと早くに手配しました。

 選んだコースは軟弱な私でも歩き通せそうなコースを選んで、ロープウェイ経由で黒岳へ登り、銀泉台へ 下りるコース。健脚な方なら反対周りで一日で歩かれるコースですが、道草する時間をタップリ取りたくて黒岳石室に1泊することにしました。


− 雲峡からロープウェイで黒岳へ −  − 黒岳石室から銀泉台へ −

− 1日目   層雲峡 〜 黒岳へ  −

 木曜日の仕事を定時で終えてから、19時初の飛行機で札幌へ入りました。この日は台風11号が接近中で、福岡空港に着くまで飛行機が飛ぶかどうか分からない状態でしたが、博多は風もさほど強くなく、運航には影響はない様子で無事に飛び立ち、札幌へと入ることが出来ました。

 翌朝、目が覚めたのは5時過ぎだったのですが、外はすでに昼間かと思えるほどの明るさです。早くに目が覚めたので、予定より1便早い特急に乗り旭川へと向かいました。車窓からは広々とした田園風景が広がり、北海道に来たことを実感しました。

 旭川から層雲峡へ向かうバスに乗ったのですが、市内を抜けるとずっと直線道路が続いているのにびっくりしました。バス停の名前が「11線」とか「12線」と続き「20数線」まで続いたのも驚きました。それだけ土地が広いということなのでしょう。後半はバスは石狩川沿いに進みます、「石狩川」かぁ、降りて散策したいな。」という思いに駆られながらバスに揺られていました。

 層雲峡には昼前に着いたので、宿に荷物を預けて、ロープウェイに乗りました。  

 
                            
 

 ロープウィ駅からは正面に黒岳が見えています。隣は桂月岳、その奥は凌雲岳かな。明日は黒岳を目指して上ります。展望台からは反対側に層雲峡の温泉街が見えています。ロープウェイから、その先はリフトに乗り継いだのですが、このリフトに乗ってる時間がとても気持ちよかったです。足元にヨツバシオガマやウサギギクが咲くのを眺め、鳥の鳴き声を聞きながらのんびりと涼風に吹かれてきました。

 

 

 リフトを下りたら7合目、そこから登山道が始まります。登山口で入山届を記入するのですが、受付の方に1時間くらい、ちょっと歩いて来ますとお伝えして道へと足を踏み入れました。画像はこの時のものと、翌日のものが混ざっています。

 翌日は朝6時前のロープウェイとリフトでもう一度、7合目まで運んでもらいました。今度は入山届をキチンと記入し、歩き始めます。登山道沿いに咲くウコンウツギやカラマツソウに寄り道しながら高度を上げていきます。

 大きな岩のたくさんある道ではあったのですが、角の取れた丸い岩が多く、思っていたほど歩きにくくはありませんでした。タケカンバの白い幹がいい雰囲気です。8合目が辺りから登山道脇にミヤマキンポウゲやカラマツソウが見られるようになりました。 


 

 9合目が近づく辺りから道の両側にチシマノギンバイソウの群落が見られるようになり、右にも、左にも群落を広げています。

 

 

 マネキ岩が見え始める辺りからは登山道沿いにウコンウツギの大きな群落が見られるようになり、展望も開け、立ち止まってはカメラを向けられる方を見かけました。


 

 今回は一人歩きだったのですが、途中、地元の方にあれこれ声をかけていただき、親切にしていただきました。黒岳までは、私と同じ年代の方が、写真を撮る私にビューポイントを教えながら一緒に歩いて下さいました。ウコンウツギを入れて、山並みが撮れるよと。 

 

 

 少し先を行かれるその方が立ち止まっておいでだったのは、咲き始めのハクサンチドリ。近くにはウズラバハクサンチドリもありました。二人であちこち立ち止まり、花談義をしながら登りました。

 

 その先では、チシマノギンバイソウが山並みを見つめていい雰囲気ですよと進められて、一枚。下の方では蕾だったチシマヒョウタンボクもこの辺りでは咲きだしていました。赤いヒョウタンボク、これは今回見たいなと思っていた花の一つです。  

 

 山頂までもうひと息、けれど、トカチフウロやエゾヒメクワガタがあちこち咲いてるので、なかなか先へ進めません。咲き始めのエゾノツガザクラに道草していると先を歩いてらした方が立ち止まって、手招きされています。「さぁ、山頂ですよ。」と。  

 

 登山道が途切ると、その先は急に視界が開けています。黒岳山頂です。

 山頂から雪渓の残る山々が見渡せます。北鎮岳にはガイドブックで見た白鳥の雪渓が見えています。山頂では沢山の方が休憩されていました。私も荷物を置いて大休憩です。ここまでご一緒してくださった方が、「どうぞ。」と冷たいクリームパンを差し出してくださいました。大雪山の雄大な山並みを見つめながら頂きました、冷たくて美味しかったです。

 

 

 「お花が咲いてるよ。」と呼ばれて行くと、メアカキンバイが咲いていました。コマクサはピークを過ぎており、イワツメクサはまだまだ綺麗。お花達にカメラを向けているともう一度、呼ばれました。今度はエゾシマリスちゃん。あっち、こっちと誘導しながら、撮影に協力して下さいました。

 ここまで散々お世話になったのですが、桂月岳に登られるその方にお礼を言ってここで別れました。だって、私にはまだこの先があるのですもの。  

 

 

 山頂から黒岳石室(避難小屋)に下りる道では、山頂では蕾だったイワブクロやコマクサが咲き、その先の下りではイワウメやイワヒゲが群生していました。イワウメは以前、立山で名残花を数輪見ただけでしたので、この群生には思わず驚きの声が出ました。ピーク時はこんなに綺麗なのかと。


 

 平坦なところまで下りると石室はすぐそこです、白鳥の雪渓もずいぶん近くに感じます。
 登山道の両脇にはエゾノツガザクラとチングルマがお花畑を広げています。道の右側は濃いピンクと淡いピンクのエゾノツガザクラ、その中にチングルマが白を、エゾコザクラが鮮やかなピンクを添えています。

  

 

 道の左側もエゾノツガザクラです。波打つようなお花畑。雪渓の縁まで流れ落ちるようにエゾノツガザクラが咲いています。


 

 避難小屋に着いたのは9時過ぎ、荷物を置いて身軽な格好でお鉢回りに出かけました。
 雲ノ平はチングルマやエゾノツガザクラがお花畑を広げています、所々、エゾコザクラが咲き、イワウメやミネズオウも見られます。石室からここまでは、やはり地元の方といろいろお話しながら歩き、一人歩きを忘れるような楽しい時間でした。


 

 雲ノ平もエゾノツガザクラがお花畑を広げています。所々、エノコザクラが咲き始めていて、濃い綺麗なピンクの花を見せています。今年は花が遅いそうなのですが、もうしばらくしたら、一面ピンクの花園になるのでしょうか。


 

 天気予報は午後から雨だったので、地元の方はここで引き返し下山されるそうです。 旭岳ロープウェイへ回って裾合平方面の散策へ移動するけれど、良かったら一緒に行きませんかとのお誘いを受け、かなり迷ったのですが、もし明日の朝、天気が回復してたら後悔しそうだったので、せっかくのお誘いをお断りして、そのままお鉢平展望台へと向かいました。

 黒岳石室の管理人さんによると15時位までは空模様は持ちそうとのこと、それまでに帰ることを目標に少し急ぎ足で先へと進みました。遠くに見えている雪渓を渡るとお鉢平展望台です。川の様に見える場所には有毒温泉が噴き出てるそうです、少し硫黄臭がありました。

 

 ここまでで結構足に疲れが出ていたので、引き返すかどうか迷ったのですが、とりあえず北鎮岳の雪渓の手前までと歩きだすと雪渓の手前でエゾタカネスミレが出迎えてくれました、予想外だったので嬉しかったです。先へ進んで良かったです。タカネスミレさんに元気をもらってもう一度雪渓を登りました。

 雪渓を登りきると北鎮岳分岐。ここでも多くの方が休憩中でした。北鎮岳からの風景は見事と聞いていたのですが、パスして、中岳方面へと下りました。北鎮岳分岐から中岳分岐まではさほど花は多くなかったのですが、イワツメクサがいい感じで咲いてたので、また道草です。


 

 中岳まで登ると旭岳方面が望めました。この下が旭岳ロープウェイ方面、チングルマの大群落があると聞きました。いつか、旭岳方面へも下りてみたいなと思いながら眺めて来ました。

 中岳分岐からの登りには、今回会いたかったチシマクモマグサが咲いていたのですが、登りがキツカッタので撮影はパスしました。この先で何箇所も逢うことになるのですが・・・。


 

 その先の道でチシマクモマグサにまた出会いました。クモマユキノシタも咲いています。さっきパスしてきたので、今度は座り込んで撮影です。
 二つとも今回逢いたい花にリストアップした花、そして初めて逢う花ですもの、立ち止まらないわけにはいきません。両方とも花丈が低く、小さな可愛らしい花でした。

 

 

 疲れた足には堪える登りを休み休み登ると間宮岳の標識。予定していたお昼を取る場所です、登山道の脇に座り込んで昼食にしました。目の前を人が通り過ぎていかれるのですが、疲れがピークだったので、無視して座り込んでいました。

 たっぷり長めの休憩を取ってから見渡すと、稜線に人影が並んでいます。あそこは旭岳への分岐。人影の列は旭岳から下りて来られた方々でしょう。ベンチもあったことだし、あの分岐でお昼にするのが正解だったかも。  

 ネットの情報ではこの先の道にエゾタカネスミレの群落があるとのこと、さぁ、楽しみに歩きましょう。

 

 間宮岳を過ぎる辺りからちらほらと黄色い花が見られ、そのさきは登山道沿いにエゾタカネスミレ点々と咲いていて幾度も足を止めました。  

かがみこんで下からカメラを向けると稜線に花が咲いてる感じもします、「高嶺スミレ」の名にふさわしい咲き方ですね。


 

 その先も登山道の両端のエゾタカネスミレとメアカキンバイが点々と黄色い色を見せています。

 道しるべに寄り添うのはメアカキンバイ。この道しるべ、なんかいい雰囲気でした。


 

 空模様は・・・うーん、どうかなぁ。怪しい雰囲気だったのでとりあえず北海岳まではと、休憩もせず歩きました。北海岳の斜面に座ってゆっくりコーヒータイムをして下り始める頃には雨がぱらつきました。

 石室まであと1時間、降ってきてほしくないなと思いつつ、急いだのですが、このくだりの道もまたお花たちが多い道でした。

 エゾノツガザクラのピンクと、アオノツガザクラのクリーム色が帯びを引くようにお花畑を広げています。チングルマも群れをなしてこちらへ顔を向けており、立ち止まらずに進むわけには行きません。「もう、いいや、降ってきても。」と濡れることに覚悟を決めて、寄り道です。


 

 さらに下っていくとチシマクモマグサがまた姿を見せ始めました。イワブクロもここでは結構咲き出していました。雪渓を渡ると雪が解けた辺りからお花達が咲きだし、道の両側にいろんな花が咲いています。

 この辺りから空が少し明るくなり、雨の心配は少し伸ばしてもよさげな雰囲気です。もう、思いっきり道草しましょう。だって、道の両脇がこんな感じなのですもの。


 

 雪渓近くの道にはいろんな花が咲いています、ツガザクラやチングルマ、エゾコザクラの他にも、キバナシャクナゲ・ジムカデ・エゾノハクサンイチゲなど。まだ咲き始めの花が多く、初々しくて可愛らしい花ばかりです。


 

 足元が心配だった赤石川も飛び石伝いになんとか渡れ、その先でエゾコザクラの群落にまたより道です。
 エゾコザクラはこの先で沢山咲いていました、エゾコザクラばかり何枚撮ったことでしょう。お花達の様子はまた別にまとめたいと思います。

 予定をオーバーして石室へ戻り、早めの夕食の支度にかかる頃にはポツリポツリと雨が降り出しました。
 夜中は雨音が聞こえています。明日は雨かな・・・いや、きっと上がるはず。根拠の無い期待を抱いたまま明け方まで眠りました。




  − 出会えた花達(編集中) −  


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