白
真っ暗な寒空の下で
彼は私を捨ててった
今年最後の彼の顔が
この恋の最後だった
手に持っていたコーヒーを
冷たくなるまで持っていた
硬いベッドに身を放り
闇に浮かぶテレビを見た
何が面白いのかわからない
何が嬉しいのかわからない
ひとつボタンを押すだけで
全ては闇にとけてった
寒さで目が覚めると
見渡す限りの白い世界
どうしてなのかわからないけど
私はぼろぼろ泣いていた
窓の前で立てなくなり
私はぼろぼろ泣いていた
雪の白さが怖かった
03.12.18
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