
よく聞かれる。どうしてライダーハウスを作ったのかと。
いつも答える。ただバイクが好きだからと。
バイクが好きーもう遠い昔の話になるが、高校のころ、いまではレトロバイクのホンダ CL90というバイクに乗っていた。バイクは色々なところに連れていってくれた。
それは、未知の世界へ旅すようでで、わくわくさせてくれた。友達とスクラップを集め、モトクロスバイク?を造り、レースごっこして遊んでいた。
高校を卒業し、大阪に就職する。バイクに乗る機会がなくなるが、いつも思いはあった。エンジン音やオイルの焼ける臭いがたまらなく好きだった。雑誌は毎月買ってみていた。いつかきっとバイクに乗ってやるという思いで・…。
仕事の関係から、やっと暇ができたのはなんと35歳を超えてからだ。よし、乗ってやるとバイクやさんで買ったバイクは、高校のころ乗っていたCL90と同じ位の程度のホンダMTX200R。アライのヘルメットを手に入れ、昔とったなんとやら、これくらいなら乗れるさ、軽くスロットルを開けると、200CCのパワーは、いきなりウィリーしそうになってびびってしまった。
30Kmの道程を、3時間かけてやっと家までたどり着く。それだけで冷汗混じりの汗をどっとかいてしまった。 「なんて恐ろしいものを買ってしまったのだろう」と、思ったが後の祭。大枚15万円を出して買ったものを返すわけにいかず、恐る恐る林道に繰り出すようになった。
林道を一人走っていたが、なんとなく面白くない。限界もある。誰かいっしょに走ってくれる人はいないかと、雑誌を見ていると、オフロードクラブショッカーが会員を募集していた。これかしないと思い、入会する。 が、これがなんと林道を走ることよりも、獣道や登山道を好んで走るショッカーだったのだ。楽しんで走るというよりも、命がけで走るという感じ。バイクはボロボロになり、週明けにはいつもパーツを注文し、修理の連続であった。おかげでメンテナンスも覚えていった。
えぐい所、吐きそうになるところ、恐ろしいところ。でも面白い、最高! 友達が増える。それも下は高校生から上はおっちゃんまで。といっても、自分は一番上に近かったけれど.、皆若い。「年のど関係あらへんは」と思い、獣道や登山道を走りまくった。そのときは、バイクは2台目で最強といわれたDT200Rに替わっていた。レースにも出た。会社の人間以外の人々と付き合う面白さ。酒飲んでも上司や会社の愚痴や悪口なんて出ない。出るのはバイク、バイク、バイクの話ばかり。時には女の話も出るけれど、めちゃ楽しかった。
しかし、そんな楽しいショッカーとも別れ、3年間の都会でのバイクライフにピリオドを打つことになる・・・・・・・・・・。家庭の都合で大阪をあとにし、家内の実家ある鹿児島の鹿屋へと移り住むことになったのだ。