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・09年8月21日 泣く子も笑うジャンボ(ウスバハギ)釣り (南さつま市小港)

 最近、頑張って地磯に三度シブダイ釣りに行った。夕方ちょこっと行くだけである。半分は運動不足解消の為に。でもどれもスカ。
 それならばとフラフラと、今度は小港にアラカブ釣りに行った。だけどアラカブは釣れずにちびマダイとか、フグばかり。本カワハギがいないかと探ればちびばかり。ここにはでかい本カワハギはいないのだ。それでも、でかいのがいるかもと粘り続けたが無駄であった。とても持ち帰って食べようかと思える程のはいない。時期も時期だし。ああ、食べれるでかい旨い魚を楽チンな釣り場で釣りたいなあ、と、すっかり疲れた私は思ったのであった。

3匹目のジャンボ(ウスバハギ) 38センチくらいと小さい

 すると、小港の長い堤防には、いつものようにジャンボ釣り師がチラホラ。
 ジャンボ(ウスバハギ)を5匹程釣っている人がいた。サイズはまだ小さい。40センチ程だ。
 それでもいいじゃないかと羨ましがる。
 実は、ウスバハギもウマヅラハギも、今まで釣った記憶がない。食べた記憶もない。どっかで食べてるのだろうけど。

 本カワハギとウスバハギとウマヅラハギでは、もちろん本カワハギが一番旨いけど、味はそれほど変わらないと言う人もいる。

 陸から釣れる本カワハギは大きくても20センチ位だ。それより、味もあまり変わらないのにサイズが大きいジャンボの方が食べ応えがあって良い、と、その知人が言っていた事を思い出す。だから、いつかはここでジャンボを釣りたいと思っていた。
 ちなみに、こちらでジャンボと呼ぶ魚は、ウスバハギの事を指すようだが、ウマヅラハギの事も指すようだ。明確に区別していないように思う。

 そのジャンボ釣り。今まで2回挑戦した事がある。だが釣れなかった。
 ジャンボ釣りなんて簡単、と思っていたが、なかなか難しい釣りである。クロ釣り師達はジャンボが釣れても全く喜ばない。私も本気モードでジャンボ釣りをした事はなかったのだ。
 でも、フラストレーションのたまった私は、でかい旨い魚を楽チンな釣り場で釣るには、それはジャンボだ! と本気モードになった。そして後日、拾って改造してどんだけ使ってるんだ、という遠投浮きと、AZで買ったフニャフニャのスプリングを持って、ジャンボ釣りへと出直した。釣り友達と一緒に。

小港のちび本カワハギ(カワハギ) 12センチくらい

 天気は快晴。晩夏の昼過ぎ。太陽と風が心地よい。釣り友達の名前はジニー。
 ジニーは堤防際で本カワハギ釣りを行う。小さい頃から釣り好きだが、本カワハギ釣りは始めてらしい。私は偉そうにレクチャーをする。合わせてもかからないからしゃくるんだよ、なんて言いながら。
 まあ、ジニー君は本カワハギ釣りは初めてだから、数匹釣れる位だろう、なんて思っていた。すると、ジニーは瞬く間に、本カワハギを2匹釣り上げた。おお! 凄い! 小さいけど本カワハギは本カワハギ!

 そして私の、拾ったのを改造した遠投浮きも沈んだ。待望の当たり。
 ウッ、重い。だが、クロのような激しい抵抗はない。ゴリゴリと寄せる。右から左から他の釣り師のおじさん達の視線を感じる。寄せた魚はジャンボ(ウスバハギ)じゃん!
 さあ、タモ入れだ。ここで是非とも男を上げなくてはいけない。一人で頑張る。
 でも、顔を水面に出してはくれないじゃないの。金輪際顔を見せてなるものかという感じで、あくまで水面下で水平を保ったまま平然としちゃってる。そして底に突っ込みだした。やりにくいのだ。
 すると、なんたるサンタルチア! もたもたしているうちに針が外れて、逃げていっちゃいました。おーっ! 残念! もっと良く針を結んどけば。

 でも、またきました。タモ入れの下手な私は、ジニーにタモを託す。すると、ジニー君、タモ入れ初めてみたい! 魚は今度は針から外れて逃げて行きました〜。
 それを見ていたらしい背の高いご年配の釣り師が現れ、ジニー君にタモ入れのレクチャー。このご年配の釣り師は話し好きで、それから3人で色々と話す。こうして知らない人と話が出来るのが、釣りのもう一つの楽しみなのである。

 そうこうしているうちに、ジニー君。面白いようにちび本カワハギを釣り上げるようになったのでした。私よりずっと釣りのセンスがあるのでありました。
 私などは、本カワ釣りは馬鹿みたいにしゃくり倒すだけだ。ジニー君にご教授願う。糸をゆっくりと巻きながら合わせると言う。なんたる事か!? 私は本カワハギを合わせて釣る事は出来ない。今日はじめて本カワハギ釣りをした人が、合わせて釣るとは! ヒエー! なのである。マスター・ジニーと呼ぶ事にしよう。

 すると、私にもまた当たり。今度は慎重にドラグを少しゆるめる。そして、ご年配釣り師のタモ入れレクチャーを受けたマスターは、有難くもすくってくれました!
 初ジャンボ。泣く子も笑うウスバハギです。40センチくらいだ。久しぶりの私の中での大物。「うひゃ、うひゃ」 と馬鹿みたいに笑う。

夕方まで頑張った

 そして2度目の当たりはずいぶん重かった。でも、上あごにきれいに針掛かりしていたお陰で、マスターにうまくすくってもらえた。50センチ近くあっただろうか。マスター、ジニーにあげた。
 その後、2度ほどタモ入れ失敗した挙句、最後に38センチ位ののをゲッツ。計3匹のウスバハギを釣り上げたのでありました。
 マスター・ジニーはというと、本カワハギを計20匹以上は釣ったのでありました。試しにとちょっと大きめのを2匹は持ち帰ったマスター、ジニー。空揚げにするのだそう。

 それにしても、ジャンボ釣りは合わせが難しい。今の私にはクロ釣りよりも難しい。ここでジャンボ釣りを行う人達の、仕掛けは千差万別だ。それでも基本がある。浮きは細長い奴。私のような丸っこいのを使う人はいない。そしてカゴにコマセを入れて遠投している。カゴを使わない人は吸い込み針仕掛けだ。私のようにクロ釣り用のスプリングを使っている人はいない。ツケエは私はオキアミを使っったが、普通は鶏のササミを使うようだ。今回、この私の仕掛けで50回程浮きが沈んで、掛かったのは5回程。どんだけ難しいのだ! 道具改良の必要性を感じたのでありました。

 でも、ジニー君のお陰で、久しぶりに釣りに没頭できた。それはそれは楽しいひと時でありました。
 帰って、ジャンボを夜遅くに食べた。肝を醤油に溶いて刺身で。そして鍋物にして。味は、やはり本カワハギには及ばないと思う。だが、魚食いの私には十分旨かった。

 先日60人のジャンボ釣り師が来ていた、と、後日、再び小港にジャンボ釣りに行ったら、おばちゃんが教えてくれた。ジャンボが沢山見えるのに、一人の人が7匹釣り、あと二人が一匹ずつ釣り、あとの57人は釣れなかったらしい。年配のベテランぽい人が多いのである。クーラーなんか、驚くぐらい使い込んでいるのである。そんな人達も釣る事が出来ない事がある。それくらい難しくて面白い釣りである。


(C)Minamino Takashi 2001 / Fishing Journey