マイ仕掛け | 戻る | TOP |


ミャク釣り (アラカブ、カワハギ、ウミゴイ、ブダイなど)




 ミャク釣りとは浮きを使わないで、直接人の脈をとる様に当たりを感じながら釣るのでそう呼ぶのだと思う。私はこの仕掛けで色々の魚を釣っている。仕掛け作りも釣り方も簡単という点がいい。
 エサをつけて仕掛けを海に落とし込み、着低後すぐにリールを少し巻く。アラカブやカワハギは着低後すぐにエサを丸呑みする事が多々あり、そのまま根に入ってしまうからだ。エサはアラカブ狙いの場合、海底から30〜50センチ位浮かす。他の魚の場合もう少し上でも良いかも。しかし魚がいれば少々棚が違っても釣れる。
 
 一発で当たりがなかったら、後は魚が掛かるのを待つだけである。底付近を探る事が多いので、魚が掛かった後うかうかしていると根に入られる。どんな小さな魚でも根に入られたら厄介なのは同じである。大物がきた時に備えてドラグを調節し、掛かったと思ったら何も考えずリールを巻き続ける事が大事であると思う。

 アラカブがもし根に入ったら、ヒレを突っ張って根にへばりついているので、しばらくは何をしても無駄だと思う。アラカブは根に入ってしまえば竿先に生体反応が感じられない。ここが根に入っても糸を引いたりして生命反応が感じられる事がある、他の魚との違いではないだろうか。
 魚は何であれ、根に入られ何度引っ張っても出て来ない時は、無理をせず糸を少しだけゆるめ5〜10分一服して待つ。すると魚が動き出す場合がある。この時を見逃さず一気にリールを巻くと上がって来る事がある。それでも動きがない時はそのまま、竿が落ちないように固定して放っておけば良い。忘れた頃にリールを巻くと案外上がって来た経験も多い。
 
 釣れる魚は堤防のテトラに住む、最近はロックフィッシュと呼んだりする根魚のアラカブ(カサゴ)、それとタカノハダイ、シブダイの子、ゴンズイ(ヒレに毒があるので気をつけましょう)、そして堤防際のカワハギ(ホンカワ)、サンバソウ(イシダイの子)、イシガキダイの子など。そして地磯においてはアラカブやカワハギの他にウミゴイ(オキナヒメジ)やブダイ、シブダイ等も釣れる、簡単だがなかなか侮れない仕掛けである。ちなみにこちらにはメバルはいないが、この仕掛けでは目の良いメバルは釣れないようだ。

 私は、この釣りは釣る場所によって少しずつ仕掛けの形を変えている。



 テトラのアラカブ釣り  


 竿は1.5メートル位と短めの自作ソリッド竿を使っているが、テトラも場所によってはもう少し長い2.1メートルの改造船竿を使ったりする。
 テトラではハリスは10センチ以下にしている。短い方が根掛かりや糸絡みが少ないようだ。ブラクリは最近は使わなくなった。エサはアラカブ釣りの場合はキビナゴが一般的で、以前は半分に切って付けたり、1匹そのまま付けたりして使用していた。キビナゴはスーパーでパックで売られている物で十分である。
 だが最近は、私のエサは殆どオキアミである。オキアミはアラカブ釣りの師匠の推薦である。アラカブだけでなく何でも釣れるからだ。オキアミも生、ボイル、加工品と3種類あるが主に使うのは加工オキアミである。これの一番の利点は冷凍しても凍らないので、残ったのは再び冷凍してもあまり品質が悪くならず再度使えるという点である。

 エサの代わりにワームを使う事もある。だがワームは釣れる魚種が限られる気がしてそれ程多くは使用しない。

 こちらのテトラでのアラカブ釣りは20センチ以下の小物が釣れる事が多い。アラカブは1年で1センチも成長しないと言われている。20センチといっても実際は20歳以上生きているという事である。ややもすると軽視されがちな小魚であるが、せめて18センチ位以下のサイズは逃がしてやりたい。
 そこで、いつもではないが、心がけて針のかえしをペンチでつまんで、かえしのない針にして釣る事にしている。針を魚の口から外す作業がいとも簡単になる。かえしというものの威力をまざまざと感じる。是非、皆さんにもお薦めしたい。魚が傷つきにくくなりリリースにも手間取らなくなる。かえしがないと魚が外れそうであるが、テンションを緩めなければ外れる事はめったにない。かえってスリリングな釣りを味わえるというものだ。

 堤防のテトラで行うミャク釣りは、お金のかからない簡単に出来る楽しい釣りだ。アラカブも25センチ位になるとその引きは強烈である。一気に根に入る事もある。

 テトラのミャク釣りは海釣り初心者に加え、大ベテランにも愛好者がいるのが面白い。こちらの堤防で日中に短めの竿を持っている釣り師は、大体ベテランのアラカブ釣り師である。竿も市販品ではなかな気に入ったのがないので自作する人も多い。私もベテランではないが何本か自作している。
 そんな人もいるかと思えば、他の釣りの帰りに磯竿の先だけ少し伸ばしてテトラの間に糸を垂らしている人もいる。まあ、そんな気合の入らない釣り方では釣れない事が多い。でも小学生が大きなジグヘッドに大きなワームを付けて、あれで釣れるのかな〜、そんなに甘くはないぞ〜、と思っていると釣ったりする。何とも敷居が低くて奥は深いのである。

 アラカブ釣りの魅力は大物の強い引きと、味の良さである。大物は刺身にすると絶品である。だが刺身にしたいような25センチ以上のアラカブはなかなか釣れない。1年で1センチも成長しないと言われている魚である。そうそう大物が釣れる筈もない。あと旨いのは空揚げである。エラの部分は最高である。カリカリに揚げると骨まで食べれる。味噌汁も良い。目玉がとろとろとして旨い。



 堤防のカワハギ釣り  


 堤防のカワハギ釣りには、やや長い2、1メートルの改造船竿や、引きの強いカワハギに対応する為に、エギイカ釣りに使用している、ダ○ワの凡庸ルアー振り出し竿 パシフィックファントム9フィート改造竿を使ったりする。テトラ用は短すぎて海に落ちそうだから非常時以外は使わない。

 カワハギ釣りの場合は、本当は下部におもりを付ける市販のカワハギ釣りの仕掛けを使った方がいいと思う。だが私は不精なので、アラカブ釣りの仕掛けを流用する事が多い。針もハゲ針がいいとは思うが、ハゲ針よりチヌ針の方が釣れたりするから分らない。
 エサはアサリが良いという。それで、一度缶詰の煮たアサリを使ったがさっぱり釣れなかった。生を使うのだと思う。
 カワハギ釣りに私が良く使うエサはボイルオキアミだ。生や加工品のオキアミは一発でエサを盗られるし、シャクルとエサが外れる。ボイルだとエサを盗られにくい。そして、シャクってもエサが外れにくい。残ったボイルオキアミは何度かの冷凍に耐えるところも良い。

 カワハギ釣りの楽しさは引きの強さと駆け引きの面白さだと思う。色々と考えあれこれしてもなかなか掛からない。だが、掛かる時は前触れも分らないまま突然掛かる。それが20センチを超えるような少し大きいカワハギだったりすると、時として根に入る程のパワー力で引く。
 そして味の旨さは文句のつけ様がない。皮をはいで肝と身をしょう油と砂糖で煮ると、特に肝が最高なのである。刺身が旨いというが、刺身にするような大きなのが釣れないのが玉に傷である。生の肝を醤油に溶いて刺身につけると旨いらしい。


 磯でのアラカブ、ブダイ、ウミゴイ釣り  




 磯でのミャク釣りはクロ釣りの合間に良く行う。以前はそれを目的にわざわざ地磯に行って、アラカブやブダイ、ウミゴイなどを釣っていたものだ。
 小磯は短い竿でも良いが、地磯のような危険な場所でミャク釣りをする場合は5メートル以上の竿を使用した方が良い。ミャク釣りの性質上、その竿の長さ以上の場所では釣れないからだ。
 5メートルの竿となるとその重さが問題となってくる。底付近の魚の当たりを直接感じながら、当たりがあったら即合わせて底から離さないといけないのだが、柔らかい竿だと魚のパワーに巻けて根に入られてしまう。だからある程度、竿に硬さが欲しいのだが、長くて硬い竿は重い。具体的には、5、3メートルで、10〜20号位の硬さで、重さは200g位以下の竿がいい。だがそんな竿は見当たらない。そんな竿があればヒラスズキのルアー釣りにも使えるのだが。

 仕方がないので2号230gの磯竿を使用している。磯竿の1.5号位は軽いのはいいが柔らかすぎる。3号になると重くなり過ぎて疲れる。2号だと8号位のおもりを付けるとたわみが多くなるがなんとか使える。
 磯のアラカブは概してでかい。20センチ以下が釣れる事は少ない。そして磯のアラカブはテトラのアラカブより引きが強い。やはり磯で鍛えられているからだろうか。

 ハリスは、アラカブだけ釣る場合は10〜20センチで良いが、ブダイやウミゴイなども狙う場合はハリスはもう少し長く、50センチ位にした方が食いがいいと思う。
 ブダイやウミゴイは引きが強い。特にウミゴイは引きが強い。磯なので30センチ以上が多くなおさらだ。2号の磯竿はしなりまくって面白い事しきりである。この引きが面白いから、磯でこの釣りをするといっても良い。よくかかるモンガラカワハギやイチノジ(ニザダイ)の引きも強烈であるが、こちらは引きが強ければ強いほど上がってがっかりである。

 良く釣れる魚で嬉しいのは、アラカブとブダイである。あまり釣れないが釣れると嬉しいのは白点シブダイとカワハギ(ホンカワ)である。ウミゴイ(オキナヒメジ)も他の魚が釣れなかった時は嬉しい。ブダイもウミゴイもどちらもそれ程喜ばれる魚ではないが、刺身でたべるとどちらも大変旨い。他にも魚は色々いるのだろうが、この仕掛けで釣れるのはこんなところだ。クロ(メジナ)とかマダイとかクロダイとか釣れれば嬉しいのだが人生そんなに甘くはない。




   


  ミャク釣りとは言わないかも知れないが、この仕掛けを地磯に落とし込んだり沖に投げた後、リールを巻くとスズキも釣る事が出来る。もちろんスズキがいればの話だが、少し海が荒れていてルアーが無かったら試す価値はある。どんぐり浮きを付けると遠投が出来、沈まないので根掛かりもしない。

 道糸の先にハリスを付けるこの仕掛けは、釣りの基本形かもしれない。どんぐり浮きを付ければフカセ釣りの仕掛けである。
 堤防でハリスを細くしておもりをガン玉だけにすればチヌも釣れるのだろうが、こちらでその落とし込み釣りをする人は少ないようだ。私もした事があるが繊細すぎて当たりが分らなかった。

 そしてこれは完全にミャク釣りではないが、この仕掛けを海に投げ込んでぶっ込み釣りをする事も出来る。この仕掛けをぶ込んで釣った事があるのはコチ、キス、イトフエフキ、クマノミetc.である。


(C)Minamino Takashi 2001 / Fishing Journey