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・09年3月26〜27日 五木村マダラ(ヤマメ)釣り (熊本県 五木村)

ヤマメ 19センチ位か? 

 クロ釣りもイカ釣りも芳しくない。そこに友人からの五木村ヤマメ釣り旅の誘い。時期が… でも行った。海が駄目なら山があるさ。ところがやっぱり、ヤマメ釣りも芳しくなかった。チビだけ5匹。

 行く前、少し残念な事があった。
 いつもは車中泊ばかりだから、たまには民宿にでも泊まり、宿の人や旅人と一緒に酒を飲んで話をしたかった。そのいい機会であったのだが、予約が出来なかったのだ。

 さらに先日からの冷え込みが、いつもの車中泊をチュウチョさせた。自分はいいけど友人は風邪を引くかも。

 天気は快晴。朝早く出発して10時半頃、五木村の道の駅に到着。宿のキャンセルがないかと再度あちこちに電話。でも空き部屋はない。やっとあきらめて缶ビールやイカフライなど買ってから釣りへ出発した。

 すると予定通りの悪コンディション。すっかりヤマメは釣られ終えた様子で、チビヤマメの姿すら見えず。友人に用意して貰ったイクラは、私が塩加減を失敗してフニャフニャ。かといって川虫は小さい。
 友人はフニャフニャのイクラで、私は毛ばりで釣り始めた。だが、どちらも厳しい。しばらく当たりなし。

ヤマメ 18センチ位か?

 熊本市内からという釣り客に色々と話を伺う。携帯に撮り貯めたヤマメの写真を見せてくれた。尺ヤマメが沢山写っている。ああ、うらやましい。
 そんなでかいのでなくていい、20センチちょっとでもいいから、1匹ずつ釣れればいいんだけど。

 と思っていたら、チビヤマメが釣れて驚いた。19センチ位だろうか。毛ばりは例のテンカラフライである。いったいテンカラなのか、フライなのか。そしてまた一匹。今度は18センチ位か。
 
 私もヤマメ釣りの経験は浅いが、友人はさらに浅い。フニャフニャイクラをエサにして、男らしくポイントの真横とか上流側から糸を垂れている。それでは釣れないかも、と思い 「ミミズを探してつければいいかも」 塩イクラ製造に失敗した自分の非は棚にあげて私は友人にのたまった。

 友人は、土手を掘りミミズを探して針につけ釣り再開。
 すると友人がヤマメを釣り上げた。おお! 友人の初ヤマメ! 20センチ位か? 「はははー、釣れた」 と友人が喜ぶ。私も 「はははー、釣れた」 と飛んで行く。
 ところが、友人はヤマメを川の上にぶら下げたまま、なかなか魚を取り込もうとしない。良く見るとヤマメはエラ辺りにスレ掛かりの状態だ。このままではヤマメは川に落ちてしまうではないか。
 何故にて不如意? を問うと友人は、木に引っ掛かっていると言う。なるほど、頭上を見ると糸が木の枯れ枝に引っ掛かっている。
 これだもの。やっぱり渓流釣りは木の枝との勝負だ。私は急いでヤマメを回収に行くが、無常にも二人の目の前でヤマメは川に落ちて、本当の 「水を得た魚」 となった。捕まえる間も与えず、ヤマメは猛ダッシュで逃げて行ったのであった。

 あ〜あ、何という事か。だけど友人はそれ程がっかりもせず 「ヤマメじゃったな! ヤマメを釣ったな!」 と喜んでいる。それで私も 「ヤマメじゃった! ヤマメを釣ったな!」 と言って二人で笑った。友人の釣果は残念ながらこれ限りであった。

五木村の道の駅

 私はその後、16センチ位のチビを1匹釣り、次にやっと20センチオーバーであろうと思われるサイズを釣り上げた。
 だがなんと言う事か。私が今度は頭上の橋に竿をぶつけ、そのショックでヤマメは外れて川に落ちてしまった。
 残念、なんでここに橋が。そう思わずに自分の腕を疎むべき、なんだけど… やっぱり残念。だけれど、竿先が折れなかっただけでもめっけもんかも。

 そして最後に、ほんとのチビ。13センチ程を釣ったところで納竿。
 という事で、二人とも持ち帰れるヤマメは1匹もゲット出来なかった。


 こうなると次の楽しみは温泉と、食べる事飲む事である。道の駅に戻り、近くの店で塩と、友人は缶ビールを買う。友人は朝買った缶ビールは落として中身が抜けてしまっていたのだ。
 五木温泉 「夢歌」 に入る。残念ながら露天風呂はまた空風呂だった。だが、屋内温泉は好みのややぬるめの湯加減。う〜ん、満喫。
 サウナもぬるめ。これなら私でも10分は持つ、と思ったらあえなく2分30秒で撃沈。

平沢津辺りの山桜

 道の駅に戻り車中で夕食。まずラーメンを作って食べる。次にうどんを作って食べる。具はお揚げ、ねぎ、卵。友人はサバ缶も入れていた。
 そして缶ビールを飲む。酒の肴はカッパエビセンやイカフライだ。う〜ん。ヤマメ釣りは芳しくなかったけど、やはり車中泊はなかなかに楽しい。友人も喜んでいた。
 他に車中泊の車が2台。1台はオフロード車。もう1台はミニバンで若い女性が一人。
 自称、全日本車中泊普及協会会長の私としては、車中泊の浸透が確実になされていると思い喜ぶ。

 2日目。6時半に起きる。友人は気持ち良さそうに寝ていた。全く寒くなかったという。私は少し寒かった。
 缶コーヒーを飲み朝食を済ませ、出発。
 白滝公園を抜け白髪山へ向かうが、あまりの道の険しさに怖気づき引き返す。平沢津を通る。こちらは快適なドライブ。山々にはそこかしこに山桜が咲き乱れ、花びらは散り乱れ、今まさに春、という景色。釣りはせず、景色を楽しむ。

緒方家の囲炉裏

 国道445号線に出た。川辺川本流の、去年岩さんという人からヤマメを頂いた場所で、今日始めて釣り糸を垂れる。ヤマメが大小泳いでいるのが見える。やや笹にごりのせいか、ヤマメは隠れようともせずゆうゆうと泳いでいる。そして予想通りエサにもルアーにも毛ばりにも見向きもしない。
 
 あきらめて北上。緒方家の見学をする。素晴らしい茅ぶき屋根の家だ。築300年の民家だ。緒方家は平家の直系という。囲炉裏(いろり)が3つもある。いにしえ人がこの囲炉裏でヤマメを焼いて食べていたんだろうな、などと悠久の時を思うと感慨深い。

 そして昼食。友人は川原の桜の木の下で昼食を摂りたいとの事。小原辺りだと思うが、川に降りて桜の木の下でそばを作って食べた。
 そしてまた、毛ばりを投げた。当たりは数度あるも針掛かりせず。ライズは遠方で少し見られる。残念ながら毛ばりは届かない。フライ竿が欲しいと思った。道の駅に帰り買い物をしてから五木村を後にする。

 帰りに紫尾温泉に寄って帰った。


(C)Minamino Takashi 2001 / Fishing Journey