宮之浦岳 (みやのうらだけ) 2000年10月8日(日)登山
ついに到着した宮之浦岳山頂。しかし、あたりはガスで真っ白…
何が何やらさっぱりわかりません。
所在地 | 熊毛郡屋久島 |
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標高 | 1935メートル | 頂上までの時間 | 約300分 | 頂上からの眺め | 悪天候で見れませんでした |
登山の難易度 | ハード |
必要な装備 | ここはやはり本格的な準備が必要 |
1993年に世界遺産に登録され、別名「洋上アルプス」と形容される屋久島の最高峰です。また鹿児島県のみならず九州の最高峰でもあります。我々の登山はいつもせっかちなので、登りに3時間46分、下りに3時間40分という、一般的な設定時間よりかなり短い時間で登山を成し遂げました。それでもこの所要時間は、我々がこれまで体験した中で群を抜く長さです。さすが天下の屋久島といえるものです。
日帰りコースで登山するなら軽装でも大丈夫ですが、山小屋に宿泊しながらの本格的縦走登山となると本格的な装備が必要となりそうです。天気が悪いことが多いと思われるので雨具は必携と思います。登山道は整備されているので歩くことそのものが困難な場所は、我々がとったコースでは殆どありませんでした。ただ、歩く距離が非常に長いので体力的にハードです。我々みたいに休憩もとらないで登るのは無謀なのかもしれません。
いつも天気に恵まれない我々の登山、この日も山上の視界は一面ガスにさえぎられ、頂上についたときも回りは一面真っ白けで、眺望のコメントをするような状況ではありませんでした。天気が良いときには、多分素晴らしい眺望が得られると思います。すみません…
現地へのアクセス方法は、地元で車をチャーターして登山口まで乗せていってもらう、レンタカーを借りて自ら運転していくといったところです。道路も舗装されており、地図と標識を見ながら行けば迷うことはないと思います。
日帰り登山の場合、縄文杉と宮之浦岳山頂の両方を一日で回るのは時間的に厳しいので、一般的にはどちらか片方に目標をしぼります。というわけで、我々は時間と予算の都合から宮之浦岳山頂を目指しました。
出発の朝、いくら我々の登山がかねてから天気に恵まれないからって、いくら屋久島は天気が悪いのが普通だからっていって、何も明け方から激しい雷雨なんてそりゃないよ〜…!! 実は今回屋久島を訪れる前にも一回フェリーを予約していたのですが、台風がやってきてあえなくキャンセル。計画を延期して再度やってきた今回は明け方から激しい雷雨!!一体何のバチ当りなんでしょう。私は外で轟く雷鳴と激しい雨音を聞きながら登山を諦めかけていましたが、相棒はやる気満々。そうです、今回はもう現地へ来ちゃってます。今更泣き言なんて言ってられません。私もここでもう一度考え直し、気力を奮い立たせるのでした。後に我々の運の無さをまたまた思い知ることになるのですが、翌日はガラリとうって変わって快晴の上天気になりました。たった一日ズレただけでこの違いは何なんだ〜!!!
■登山コースの例■ 現地の観光案内所でいくつかのコースを紹介した資料が用意されています。我々がとったのもその中のひとつです。
屋久島公園安房線入口 → (16km・車で約40分) → 屋久杉ランド入口 → (8km・車で約30分) → 宮之浦岳登山入口 → (1.5km・徒歩約40分) → 淀川小屋 → (2.5km・徒歩約90分) → 花之江河 → (3.5km・徒歩約140分) → 宮之浦岳
ここからいよいよ歩いての登山となります。この時には雨は大分小降りになっていました。 |
花之江河(はなのえごう)…1,700〜1,800メートル地点の湿地帯です。 |
■栗生岳(くりおだけ)■ ここが1,867メートル地点。ここまで来れば、もう頂上が間近です。 |
白谷雲水峡の清流 |
■屋久島のシンボルともいうべき縄文杉■ 是非、実物を見たかったです。この写真はパンフレットより借用させていただいています。 |
■大川の滝■ 日本の滝百選の一つ。落差80メートル。他にも屋久島には千尋の滝・トローキー滝・布引の滝など、落差のある滝が数多く存在します。 |
■百聞は一見に如かず@■ トビウオは屋久島の特産品であると、行って知りました。宿泊した民宿でトビウオ料理(焼き魚・刺身)が出され、初めて食しました。特にクセのない白身の魚でした。また、ドライブ中にふと暖簾をくぐったラーメン屋さんで、「縄文ラーメン」を注文したところ、肉の代りにトビウオが入っていてびっくり。お味の方は、ラーメンと思わなければ結構クセになりそうなスープでした。また、一緒にトッピングされていたつけあげが実に美味しいでした。 |
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■モッチョム岳■ これは宮之浦岳登山の翌日に、レンタカーでドライブ途中に撮りました。まったく、前日の天気は何だったの?という感じでした。 |
■百聞は一見に如かずA■ 宮之浦岳に自分で登ってみて初めて知ったのですが、淀川小屋から上には野生のサルが生息しています。下山時に、ふと奇声に気付き、辺りを見回すと、サルの群れらしき影が…目を合わせると襲ってくるかも知れないと思い、なるべく知らん顔をしてそそくさと下山しました。 |