戻る
神話の時代
 人・神・魔がともに暮らした時代。 世界各地に残る伝承は、何処までが真実なのか、誰も知らない。
 だが、今の時代に残るいくつかの神話の時代の産物が、その時代の存在を立証している。
 この時代の最後に、『元始大戦』と呼ばれる神・魔・人全てを巻き込む戦争が起こり、神話の時代は
 終焉したと言われる。


魔術の時代(西暦600年〜1500年頃)
 『元始大戦』から人類が復興した頃には、人類の前から神々は姿を消していた。
 魔の存在も大半が姿を消し、人類から距離を取り始めていた。
 神の奇跡や魔物の助力が消え去りつつあるこの時代、人類は生き残るために『魔術』や『闘技』を
 作り出した。
 生み出されるとすぐに『魔術』や『闘技』を用いた勢力争いが始まった。
 特に『魔術』の勢力争いの凄まじさは、「魔女狩り」の名で今日も知られている。


黄昏の時代(西暦1600年頃〜1900年代半ば)
 魔術の時代に隆盛を誇った『魔術』だが、その力を恐れた権力者達によって、徐々にその力を失い
 始める。
 科学の勃興で、危険を犯してまで魔術に頼る必要性が薄れたのも、要因の一つであろう。
 この時代、なぜか全世界的に、権力者による『魔術』の廃止、魔術師への弾圧が行われている。
 例をあげると、日本ではキリシタン弾圧を隠れ蓑にして、何千人もの魔術師が殺されている。
 この時代の末期、初めて『組織的に動く』邪悪な妖魔が確認された。
 彼らは狡猾だった。 ゆっくりと人類社会に溶け込み、「魔術師追放」で対抗者のいなくなった権力の
 中枢を動かして、世界を破滅へと導いていった。
 第二次世界大戦の勃発である。
 妖魔の蠢きに気付き、その動きを止めようとした者もいたが、流れ始めた歴史は余りにも大きすぎた。 
 わずかに残された特殊能力者(ホルダー)を掻き集め、影で妖魔軍と全面対決を行い、これに勝利
 するものの戦争は止まらず、人類の歴史に多大な爪跡を残した。
 この時の妖魔軍とホルダーの戦いは「第二次妖魔大戦」として、後の時代に語り継がれている。


科学の時代(1900年代半ば〜1999年)
 「二次大戦」終結後、ホルダーはほぼ完全に歴史の表舞台から姿を消した。
 一族内、組織内だけでひっそりとその秘儀を伝え、蠢く妖魔を影で討つ形態へと変わっていった。
 科学万能主義が世界を席巻し、堕落と退廃が病原菌の如く広まっていった。
 理想は失われ、夢は嘲笑され、ただただ欲望が肯定されるこの時代の最後に、それは現れた。
 全てを奪い、全てを汚し、全てを破壊するために「それ」は現れた。 大王の威厳をもって。
 月軌道上に突如現れた「それ」に呼応するかのように、雌伏を続けていた妖魔軍も現れ、みたび
 妖魔大戦が始まった。
 「それ」の降臨を阻止する為の戦いの中、無限とも思える妖魔の数に、一人また一人とホルダー達
 は倒れていった。
 全ての戦略が破綻し、あらゆる作戦が失敗し、降臨を待つのみとなった7月某日、奇跡は起こった。
 月軌道上で「それ」が砕け散ったのだ。
 「それ」の消滅後、妖魔軍は何処へか撤退していった。
 何が起こったのか判らない内に、第三次妖魔大戦は集結した。


新時代(2000年〜)
 大戦は集結し、妖魔の軍勢は何処へか隠れ、一見平穏になった現在。
 ・・・・・・・・。
 その静まり返った時代の中で、突然統一イスラエルが「メシア降臨」と鎖国を宣言した。

 後に「百八星戦記」と呼ばれる熱い戦いがゆっくりと始まっていく。
 





108星戦記歴史