ゴブリンロックロバー

ある意味オーク&ゴブリンアーミーを象徴する兵器。
火砲が発達しつつあるオールドワールドでは旧式化しつつありますが、
今だ十分な破壊力を秘めた兵器です。



ゴブリンの重砲陣地。

ロックロバーはいわゆるストーンスロアーです。
これを装備するアーミーは意外に少なく、
純粋なストーンスロアーはO&G、ドワーフ、クェムリぐらい、
ケイオスドワーフが復活すればケイオスドワーフといったところでしょうか。
(ホットポット、モーターはちょっと違う兵器っぽい)
ストーンスロアーの特徴は、
1、一般に安価。
2、3”テンプレートなので多数を巻きこむ。
3、スキャッターダイスとアーティレリダイスでずれる。
等があります。
1、の特徴は火砲に比べればと言った感じですが、
O&Gはクルーも安いので1台70pとかなり安くなってます。
枠もスペシャルで、数多く投入可能です。
2、はレジメントに直撃すれば20mmなら5〜7体hit+12〜21体4+と、
冗談みたいな効果を及ぼします。
しかしながら、3の特徴によりhitは3分の1以下でしか出ず、
直径20”の範囲でずれる為、なかなか直撃とは行きません。
ある意味その辺の一発出れば大きい特徴がO&G的なのかもしれませんが。


↑純正品6thのロックロバー。
結構入り組んでいるので塗装が大変です。

ロックロバーの運用については、散布射撃の考え方が参考になります。
近代〜現代の曲射砲、特に艦砲射撃の射撃理論で、
複数の砲からばら撒かれた砲弾が着弾する範囲を散布界と呼称し、
目標に対して散布界をかぶせるように射撃する事を散布射撃と言います。
ロックロバーがミスファイアする事は取りあえず置くとすると、
3分の1がhitし残り3分の2について2〜10”ずれます。
平均的な歩兵20人のレジメントは1辺が3〜4”ぐらいの方形なので、
4”ずれたら掠る程度のhitしかありません。
とすると命中と考えられる出目は、hitかスキャッターで2”ということになります。
おおむね撃てれば46%ぐらい命中する計算です。
WHの射撃は殆どが50%より低い成功値なので、そう悪い確率じゃありません。
また、普通の射撃と違ってハズレが完全に無駄になるわけじゃありません。
直径12”以内に着弾する確率は70%ぐらいあるので、
直径12”の円を散布界と考えて、その中心に複数のロックロバーが射撃すれば、
より効果的な砲撃が可能でしょう。
3台で射撃すれば、確率的には1台がhit、もう1台が12”以内に着弾するので、
散布界に2つぐらいのレジメントを捉えておけばオマケのあたりが期待できます。

と言うわけで、理論的にはかなり効率の良い兵器のはずなので、
あとは着弾が集中しやすい配置と距離感を養いましょう。
曲射砲射撃は実際あたらない時はまーったく当らないので、
たまに当らない日があっても諦めちゃダメです。

(史実でも、数時間に渡って数百発の砲撃を浴びせたのに、一発も当らなかった例は沢山あります。
逆にいきなり1発目が煙突の中に入って撃沈の例だってあります。
WHはせいぜい1ゲームで20回弱しか砲撃できないので、一度も当らない事もあるでしょう)


↑こちらは自作のロックロバー。
振り子式ではなくドワーフなどが使う捻れ式です。



↑自作を横から。
素材はプラ棒、プラパイプ。GWのランナー。
表面のモールドはパテを盛って造型。
リベットなどはウェーブのデティールアップパーツです。
ウォーマシンの自作はカナリ大変なので万人にお勧めはしませんが、
同型ウォーマシンの2台目とかでチャレンジしてみると結構面白いです。
造型師の人って大変だな〜と実感できます。


↑こちらはクルー。
結構モールドがしっかりしてて塗りやすいです。
Boxにはオークの監督がつきます。
監督は5Pでクルーが1人増える&Ldが7に上がると結構な効果があります。

ロックロバーは1台だけだとただの博打武器ですが、
ある程度数を揃えると優秀な支援兵器になります。
とはいっても、O&Gのスペシャル枠には同じ射撃系でスピアチャッカー、
チャリオット2種、キャバルリ2種、エリート歩兵2種と、
優秀なユニットが目白押しなので、編制は悩みどころです。
O&Gは全体にコストが安いおかげで、ウォーマシンの数を増やしても、
十分な数のレジメントを準備できます。
一度はロックロバーの一斉射撃でレジメントごと吹き飛ばすなんて、
やってみたいと思いませんか?


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