ChaosDwarfs vs Dogs of WAR2002/2戻る

1st Turn

ChaosDwarfs 
”はい、同志将軍。
奴らは明らかに敵意を持っております”
副官の報告はあまり面白い物ではなかった。
−ボーダープリンスの鉱山とは貧乏籤だな。
同僚達の言葉が思い出された。
確かにここは、他の土地と比べて諍いが多い。
向こう見ずな人間がたむろしているのだ。
”同志参謀。ゴブリンを召集したまえ。
たまには我らがハシュットの威光を
知らしめる必要があ
るようだ”

予定通り、右翼騎兵部隊を進撃させる。
相手がハーフリングボウマンなので、いらぬ損害を出さぬようホブゴブリンを先方に前進。
左翼ではホブゴブリンボウマンを前進させつつキャノンを攻撃、Hitするもウーンドは無し。
オーク、ブランダーバスもわずかに前進。
ジェネラルとウォーリアは戦列の後方を守るため微調整のみ。
射撃フェイズ。
活躍を期待されたデスロケットがまさかのミスファイア、自爆。
波瀾の戦闘開始となった。


↑ケイオスドワーフ本営。後方にデスロケット(風車式)が見える。

↑大破したデスロケット。このロケットは装薬の爆発ではなく回転する刃によって殺傷する一風変わった方式のロケット。

Dogs of War 
”ケイオスドワーフとは旨味がありませんな”
ソーサラージェネラルがぽつりと言った。
”いやいや、きゃつらとて無宿無頼ではない。
略奪品には事欠きますまい”
ペイマスターは何時になく上機嫌だ。
もともと、商人より軍人にむく性質なのだろう。
”お主らとて、タダメシ食らわす為に
雇っておるわけではないのだ。
己が食い扶持ぐらいは稼いでいただくぞ?”
ペイマスターは快活に笑うと、騎馬に拍車を入れた。

ケイオスドワーフのキャノン暴発により、予定がやや狂ったDogs。
フットウィザードを主戦線の右翼へ走らせる。
デュエリストは中央丘の制圧のため前進。
Lキャバルリは今回主戦場が狭いため、左翼の備えとして待機。
主戦線はHキャバルリを最適な突撃位置に置くため微前進。
ホブゴブリン、オークどちらへでも突撃できるようにする。
マロウダーはHキャバルリの後方に位置し突撃後に備える。
マジックフェイズ、Conflagrationof Doomをホブゴブリンにキャストするが、スクロールで打ち消される。
射撃フェイズ、ハーフリングボウマンがウルフライダーを4騎撃破し、敗走させる。
ところがここでキャノンがミスファイア、そのまま爆発。
大荒れの展開となった。


↑Dogs本営。今回ついに6th重騎兵がその本領を発揮する。


↑こちらも大破したキャノン。今回で連続2回です。

2nd Turn

ChaosDwarfs

”さあ前進だ!”
ドワーフがきっぱりと言ったよ。
”大丈夫!我々が支援する。何の心配も要らんよ”
いつになく優しい声色だったよ。
だが、ワシらは知ってたよ。
あいつらのラッパ銃は、
ワシらの背中をぴったりと狙っていたよ。
−ホブゴブリン・足無しグラッグ−

ウルフライダーは無事再集結。
ブルケンタウロスはハーフリングに突撃、応射により4HitあるもすべてSAV。壊滅させる。
ホブゴブリンボウマンは、もしもと思いHキャバルリに矢を浴びせるが、すべてSAVされ効果無し。
ブランダーバスは前線の進捗に追いつけず、未だ射撃位置につけない。
ウォーリアは、丘に取り付き始めたデュエリストを牽制しつつ、主戦線寄りに移動。


↑今日も蹴散らされたハーフリングボウマン。任務ご苦労!!

Dogs of War

”どうかね?バリオーニ卿”
”戦列は厚いが、軍旗もろくに無い雑兵です。
大きいほうを叩けば、小さいほうも逃げ出すでしょう”
”後方にドワーフが居るぞ?”
”ならば、ドワーフどもも槍の錆にするまで。
突撃を臆して何の重騎士か!!”
”ははは、然り!
卿はまさに豪胆であるな。
宜しい。突撃!突撃!
混沌相手ならばシグマーの加護があろうぞ!!”
−突撃を前に、騎士長バリオーニ卿と、
ペイマスター、パオロ・ヴィッテリ

Hキャバルリーの突撃!オークの 戦列は持ちこたえるも、大きく数を減らす。
同時期、予備として待機していたLキャバルリがブルケンタウロスの側面に突撃、動きを拘束する。
マジックフェイズ、Conflagrationof Doom 、Burning Head 、The Rain Lordと、パワーストン2個を消耗して魔法を連発。
結局Burning Headでホブゴブリン1体を焼き殺しただけだったが、このターンでスクロール全てを使い切らせる。

↑2ターン目終了〜3ターン目前半の状況。Dogs本陣が前進している為、ドワーフ迂回部隊の行軍距離が一向に縮まらない。
また、ドワーフ主力の進撃も、丘の上のデュエリストが影響して遅れ始める。

3rd Turn

ChaosDwarfs

ワシらは突撃したよ。
どうせどっちにしても希望は無かったからね。
大きい奴らはがさつで、乱暴だが、
邪気がない分まだマシさ。
それに比べて黒ドワーフどもは残忍で、狡猾で。
後で奴らに拷問されるのに比べれば、
足が無くなったぐらいは何てこと無いさ。
死んだ奴らだってマシだっていうよ。
−ホブゴブリン・足無しグラッグ−

ホブゴブリンが、Hキャバルリの側面を脅かす。
ドワーフの進撃が遅れている以上、ここでHキャバルリを押し戻したい。
コンバットリザルトはオーク側2点勝ち。
ブレイクテスト!出目は6。
ホブゴブリンの希望は潰えた。
一方、ブルケンタウロス。
支援のためホブゴブリンに突撃を命じるも届かず。
側面を取られたため、手数が少なくLキャバルリを押し返せない。
戦線全体が停滞してしまった。

Dogs of War

”ふむ?やっと手が尽きたか??”
ウィザードジェネラル、アル・マンズールはひとりごちた。
彼は同僚の魔術師と協力し、
この戦場とは違う次元の戦いを演じていたのだ。
”守りが弱まったな。今が時だ”
彼の頭上に炎が渦巻き、一条の火の矢が放たれた。

マロウダーがホブゴブリンにチャージし、主戦線のパワーバランスが大きく崩れる。
ホブゴブリンは打撃のみで全滅、オークはコンバットリザルト10負けと大敗し盤外へ。
ブルケンタウロスがやっとLキャバルリを駆逐。
マジックフェイズ、Burning Head 、The Rain Lord、Conflagrationof Doom と最後のパワーストンを使用して攻勢。
The Rain Lordは防いだものの、打撃魔法が合計6体のブランダーバスを屠り、敗走させる。


↑壊滅する主戦線。遠くに見えるブランダーバスは実に9”敗走した。おかげでウォーリアと合流したわけだが。

4th Turn

ChaosDwarfs 

”ハシュッ!何ということだ!”
主戦線からブランダーバスが逃げ帰ってきた。
ドワーフ特有の鉄の軍紀で混乱は静めたが、
楽観できる状況ではない。
”同志連隊長!とにかく、君の部隊を早急に再建し、
戦いに備えねばならん。”
丘の裾野を騎兵が旋回してくる。
見れば、徒歩の散兵も斜面を越えて来るではないか。
兵を叱咤せねばならんな。
ソーサラージェネラルは壇上に上がった。
”同志諸君!ブルケンタウルスの来援まで
何が何でも、踏みとどまり、持ちこたえる。
ここで退いても後はないぞ?それとも”
言葉を切って見回した。
”アストラゴス猊下に慈悲をこうてみるか?”
参謀も、部隊長も足早に部署に戻った。
それこそ非現実的で、あり得ない選択だからだ。

頼みのブルケンタウロスは、丘の上でブランダーバスに一網打尽にならぬよう待機していたデュエリストの最後尾に突撃するが、距離が足りず失敗。
ソーサラージェネラルがBan of Forged Metalをキャスト、6ゾロで成功し、デュエリストのピストルを破壊する。
ブランダーバスは再集結のみ。

Dogs of War

”だめだ”
”俺のもだめだ”
デュエリスト達が口々に言った。
ピストルが作動しないのだ。
ナルン製の最新式歯車銃なのに。
”仕方がない。今日は剣だけで行くぞ!
いつも手入れを怠っていたものは、
生きて帰れたら大事にしてやれ!”
隊長の言葉で不承不承ながらホルスターに銃を戻す。

”隊長”
行軍しながら副官が声をかけてきた。
”銃が無いってのは心細いもんですなぁ。
古女房に逃げられた亭主ってのは、
こんな気分なんですかね”
よい天気だ、日が随分傾いてきた。

最終決戦に備え突撃位置へ向かう主力部隊。
デュエリストはドワーフ本営前に展開し突撃を誘いつり出す構え。
背後に迫りつつあるブルケンタウロスはウィザードジェネラルの魔法で撃退する予定だが、場合によってはマロウダーを旋回させる事も考慮。

5th Turn

ChaosDwarfs 

”攻撃だ!!
主導権を取り戻し、行動原則を教えてやれ!!”
−ドイツ国防軍中央軍集団第9軍指令ワルター・モーデル−

現状きわめて不利となったケイオスドワーフ。
これ以上の後退は作戦上不可能。
ウォーリアはデュエリストに突撃し、これを敗走させるが、追撃が届かず。
ブランダーバスは側面を脅かすHキャバルリに向き直る。
ブルケンタウロスは丘を迂回。

Dogs of War

”さてさてどうしたものか?”
フットウィザードは丘の上にいた。
そこからは戦場の様子がよく見える。
彼の手持ちの魔法では、
あまり効果が無さそうに見えた。

”これなら少しは役に立つじゃろう”
つむじ風が集まり、強風が巻き始めた。
”どれ”
今や暴風の中心となった彼は、
てくてくと丘を下り始めた。

フットウィザードがThe Howling Windをキャスト。
出目13とよい目が出て、成功。
そのままドワーフたちの背後にまわる。
デュエリストは再集結。
Hキャバルリ、マローダーが突撃位置につき戦いは最終局面へ。

6th Turn
(最終ターン)

ChaosDwarfs 

”ハシュ?何だこの風は??”
不自然な暴風はドワーフ達をうろたえさせた。
”これでは前が見えん”
埃や小枝が甲冑をたたく。
その時、風越しに別な音が聞こえてきた。
”まさか?”
それはだんだん大きくなった。
馬の嘶き、金属の触れ合う音。
土煙を破って、兵馬の群れがなだれ込んだ。

The Howling Windは予想外の効果を発揮し、ドワーフの動きと射撃を大幅に阻害した。
ソーサラージェネラルはBan of Forged MetalでHキャバルリのランスを壊そうとするが、失敗。
ブランダーバスも、せめて一太刀と、Hキャバルリを銃撃するが、ランクを失い威力が落ちていたため、巻き込まれたデュエリスト1名を殺傷したにとどまる。
頼みのブルケンタウロスも、丘の裾を回ったところで停止。
ケイオスドワーフの命運は潰えた。


↑崩壊するケイオスドワーフの戦線。

Dogs of War

マロウダーの女族長が、
残忍な笑みを浮かべながら首を締め上げていた。
”まて。”
虐殺の喧騒を縫って声が響いた。
”お前が将軍か?”
異国の服を着た魔術師が立っていた。
いかにもと答える。
”なぜここへやって来た?侵略者よ”
なぜ、そんな事を聞いたのか解らない。
魔術師は不思議なものでも見るように答えた。
”なぜ?理由は色々ある。だが、”
少し考えて続けた。
”おまえの聞きたい事は、
俗なそういう理由ではないな?
刈るものは刈られる。
我らはシグマーの名のもとに
そなたらはハシュットの名のもとに。
野獣が肉を相食むが如く、
そなたら混沌だけが食らう側とは思わぬことだ”
遠くで声がする。
こやつらの鉱山はタラブの公爵に献上しよう。
きっと、貴族になれるぞ。

最後の突撃。
Hキャバルリにブランダーバス。
マロウダーにウォーリアが蹂躙された。
ブルケンタウロスは間に合わず終了。

↑終了状況。ウルフライダー、ブルケンタウルスは実に戦場の2/3を走破したが、ついに間に合うことは無かった。

戦闘結果(両軍の損害)

ChaosDwarfs

Chaos Dwarf Sorcerer 150p
11 Chaos Dwarf Warriors 129p

16 Chaos Dwarf Warriors 212p
10 Hob Goblins 50p
16 Orc Boyz 106p
Death Rocket 80p

Banner  300p
General    100P 

TOTAL 1127p

Dogs of War

5 Light cavalry 60p
11 0-1Halflings 66p
Cannon 85p


Banner 0 0 p

    TOTAL 211p

結果はDogsの大勝でした。
4ターン目まではどちらも主力が健在だったのですが、ブルケンタウロスの機動によっては?というのも後知恵ですね。
ブランダーバスを石垣の後ろに配置したりして、もっと待ちに徹した戦略が考えられそうです。
オークやホブゴブリンとHキャバルリの戦いは息詰まる好勝負で、力が入りました。
Hキャバルリはランス突撃でブレイクさせていくものだと思っていましたが、真価は装甲の厚さにあるようです。
相手より先にチャージして、動きを封じ、続く友軍の側面攻撃のお膳立てするような。
魔法使い、コストは割高ですが、こういう積極的に攻勢するタイプのアーミーの、支援火力としてはなかなかよさそうです。
移動の自由度が高く、火力もそこそこなので、近代戦の自走砲のような運用が期待できます。

以上、Chaos Dwarfs VS Dogs of Wara 2002/2バトルレポートでした。
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