社会福祉法人たちばな会福山学園は、初代理事長松下兼知氏によって昭和31年に県下初の知的障害児施設として鹿児島県霧島市福山町に開設されました。

  福山町は、眼前に雄大な桜島を望み、背後には斜面に連なるミカン園や「黒酢」作りの為のアマン壺畑が広がるなど、のどかで恵まれた自然環境にあります。 また、早くから「重症心身障害児(者)愛護の町」を宣言し、福祉に理解を示し、力を注いできた町でもあります。

 児童施設としてスタートした福山学園も昭和58年には知的障害者の施設として歩みを新たにし、現在は50名の方々が生活をされています。

 近くには重症心身障害児施設オレンジ学園、精神障害者入所授産施設オレンジの里、精神障害者地域生活支援センター、知的障害者GH、認知症対応型GH,高齢者デイサービスセンター福山の里などの福祉施設に加え医療法人仁心会福山病院や財団法人松下美術館が隣接し、医療・福祉・芸術が融和した素晴らしい環境の中で利用者の皆様も生き生きと活動に取り組んでいらっしゃいます。

 障害者自立支援法が施行され、サービスを使う利用者も提供する事業者も苦しい状況にはありますが、 先人が築き上げた福祉の精神を引き継ぎながら、この転換期を乗り越えていかなければと思っております。
         園長 池端 清孝