洋ランと管理(6月)

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2001-06-02

Point!

  • 病気の発生が最も多い時期なので定期的に殺菌剤を散布しよう。
  • 梅雨の晴れ間は葉焼けに注意。温室内の鉢はたっぷりと水を与えましょう。
  • 特別な種類以外は株分けはしないこと。肥料を与えましょう。

じめじめとうっとうしい梅雨時期ですが、植物にとっては生育の旺盛な時です。特にデンドロビウムシンビジウムは、原産地の雨季に相当する状態になりますので、年間で一番育つ時期です。

一方、雨や曇りの日が多いので、日照不足で株が軟弱に育ってしまう心配もあります。出来れば、日の差さない日は遮光材を取り外すようにすれば最良の管理です。

梅雨の時期は屋外の置き場に出した株は、そのままでよく、毎日雨に濡れても温室内での過失のような心配はありませんが、全般に湿度が高いので病気の発生は秋雨の頃とともに最も多いようです。

 高温性のバンダ、レナンセラ、リンコスティリスなどで、背が高くなり茎の途中から根がたくさん出ているものの切り下げとか、植え替えヘゴ付けなどには絶好の季節です。

管理

  • 屋外では自然のままの環境で十分です。

    • 温度や湿度については幸いまったく心配は要らないときです。むしろ、温室内に置いた鉢について、過湿などの心配の方が多いです。健全な株であれば自然の風や雨にあたっても心配することはなく、かえって温室内よりも発育が良くなります。雨が続いてミズゴケが乾かないようであれば、水やりはいりません。
  • 梅雨の晴れ間の日射に注意
    • 雨や曇りが多いのでその時は遮光材は不要ですが、梅雨の晴れ間の日差しは強いですので、まめに取ったりかけたり出来ないようでしたら、日照不足になりがちでも,かけたままにする方が安全です。
  • 肥料を与える。
    • 肥料は、新芽にたまることのないように注意して、月に2〜3回ぐらい液肥を、1鉢ずつ根元に与えます。月初めには、シンビジウム、デンドロビウムなどに置き肥えを施してもいいです。
  • 植え替えはしないこと。
    • 6月末になりますと暑くなり、株分けは生育に影響しますので、やむをえない場合を除いて中止します。根のいたまない鉢ゆるめなら差し替えてもいいです。
  •  
  •  梅雨時期の水やり
    • 温室内に置いたものは、通気を良くしたところでも乾きが遅く,真冬に近い回数の水やりになりますが、いつまでも乾かないと鉢内に残っている水が腐ることもありますので、逆に十分に水をやって古い水分を追い出し,時には加温しながら強制通気をして、鉢内の水分を乾かすことさえあります。
  • 水やりは1鉢ずつ丁寧に行いましょう。
    • 水やりには鉢内にたまった有害なものを排出させるための役目もありますので、活動期にある株には、少しずつ水を補充するようなやり方ではなく、鉢底から流れ出すまで徹底した水やりをします。
  • 新芽に水をためない
    • このころは新芽がスクスクと伸びて、先の方が開いた筒状になっているものが多いです。カトレヤの2枚葉種もそうですが、2枚葉のものは、水がたまりやすい状態になっていますので、新芽には水がたまらないように気をつけ、根元の方に向けて水をやるようにします。水がたまると、それが腐って坊木の原因となる場合も多いです。

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