MECH RUNNERS

MECH RUNNERS
Win - T


Version 0.50
download: mechr.lzh (69KB/2000.10.21)

概要

・ハードウェア・ソフトウェアを設計したマシンによりレースを行うゲームです。
・アクション性はありません。実際のゲーム時には進行を観戦するだけになります。
・Windows98での動作を確認しています。800*600程度以上の解像度が必要です。



基本操作・画面構成

・マウスとキーボードで操作を行います。各場面で画面左下付近に青い矩形に囲まれたコマンドボタンは、マウスでクリックすることにより機能します。またこれはF1以降のキーでも操作可能です。上下2段になっている場合、上段がF1〜F4、下段がF5〜F6に対応します。
・「何かキーを押したら次の画面になる」などと表示が出ている場合は、画面をクリックすることでも同様の操作になります。
・ゲームの進行状況(出走数、現在のライセンスなど)は終了時に自動的にセーブされ、次回起動時に自動的にロードされます。これ以外のタイミングでのセーブ・ロードはできません。



基本ルール

・出走するレースはクラス分けされていて、それぞれ出走するには対応したライセンスが必要です。プレイ開始時にはライセンスを所持していないので、最下位クラスの「クラス0」にのみ出走できます。
・各クラスにより構成レース数や費用制限が異なります。各クラスの費用制限を越えるマシンはそこでは出走できません。各クラスは、単一または複数のレースで構成されています。
・レースは、各コースの規定距離を走破するとゴールしたことになります。
・レースは、全マシンが動作停止(ゴールもしくは破壊される)するか、規定時間に達すると終了となります。規定時間は、1位がゴールした所要時間の110%です。規定時間内にゴールすると完走したと見なされます。
・各レース終了時には結果によりポイントが与えられます。1位〜3位でゴールしたら100・50・30ポイント、その他完走者に20ポイント、ゴールできていない場合コース全長の90%以上を走破していたら10ポイントと破壊されていない場合に5ポイントが与えられます。またこれに加算として、他者に与えたダメージ量の多い順に1位〜3位に30・20・10ポイント、4位と5位に5ポイントが与えられます。
・出走しているクラスが3レースある場合はその3レースぶんの取得ポイントが加算され、出走クラスの全レース終了時にそのポイントの最終集計により1位となった場合には次のクラスに出走できるライセンスが獲得できます。



ゲームの流れ

・マシンの設計→(マシンのテスト→)レースに出走→マシンの設計… という流れで進行することになると思います。レース終了後に新しいライセンスを取得できていたら上位クラスの費用制限に対応した新マシンを設計することになり、取得できなかったら現規定内での再設計を行い、再挑戦してみてください。



場面説明:機材編集−機器設定

・マシンの設計はメニューの「場面」−「機材編集」から行います。機材編集には「機器(ハードウェア)」と「行動(ソフトウェア)」の設定があり、最初はハードウェア設定場面になっています。

・以下で、コマンドボタンの説明をします。これは「機器」と「行動」の両編集場面に共通です。

・名前
編集中のマシンに名前をつけます。
データの「読込」時にはこの名前が参照されます。
・行動
行動編集場面に切り替えます。
・機器
機器編集場面に切り替えます。
・新規
現在編集中のデータを初期化します。
設定作業中のデータでも保存していないと全て消えてしまいますので注意してください。
・読込
ファイルからマシンデータを読み込みます。
・保存
ファイルにマシンデータを保存します。
・上書保存
ファイルから読み込んだデータである場合、現在のデータをそのファイルに上書き保存します。この場合、もともとあったファイルデータは消去されます。
新規に作成したデータである場合には別ファイルに保存されます。
名前やデータ内容を変更したものでも、もとがファイルから読み込んだデータであれば上書き保存が有効となります。新しくデータを保存する場合にはこれでなくて「保存」コマンドを使ってください。

・マシンの装備にはいろいろな要素があります。
・以下3要素は、必ず装備されるものです。
・装甲
ライバル機からの攻撃を防ぐ装甲を選択します。
性能がよいものほど耐久力が高いことになります。この装甲の値はレース中に攻撃を受けることにより減少し、0になったら破壊されたことになります。
装甲性能が高いものほど費用がかさみ、また重量もかかることになります。
・発動機
出力値が高いものほど高速で走行できます。しかし、重量がかさむので加速力が低下する傾向にあります。
加速値については全体重量により増減し、出力との相関はありません。
・動力伝達
最高速重視か、加速力重視かで選択してください。
発動機の出力値と動力伝達の選択によって最高速が決定されます。また全体重量と動力伝達の選択によって加速力が決定されます。
・以下はオプションとして装備されるものを説明しています。オプションは3つまで装備でき、どれを何個装備しても構いませんし全く装備無しでも走行可能です。
・攻撃オプションは、レースごとに開始時に初期弾数が補充されます。
・攻撃オプションの命中率は、攻撃目標との距離があればあるほど低下します。
・攻撃オプションなどによって他者に与えたダメージ量は、記録されます。これはレース終了時のポイント取得の要素となります。
・ミサイル
攻撃オプションです。オプション1つにつき初期弾数10が装備されます。命中率は約20%です。
・レーザー
攻撃オプションです。オプション1つにつき初期弾数100が装備されます。命中率は約50%です。
・至近攻撃
攻撃オプションです。弾数制限はありませんが距離10以内の相手にしか攻撃できません。命中率は低めになっています。
・修復装置
走行中、一定の確率で装甲値を若干回復します。
修復装置を複数装備している場合は、それぞれ別に作用するので回復量が単体装備の場合よりは向上します。
・ミサイル防御
ミサイルに攻撃される場合の命中率を定価させます。
ミサイル防御を複数装備している場合は、効果がそれだけ倍加されます。
・レーザー防御
レーザーに攻撃される場合の命中率を定価させます。
レーザー防御を複数装備している場合は、効果がそれだけ倍加されます。
・以下は特殊装備として装備されるものを説明しています。特殊装備はある条件を満たさないと装備できません(画面上にも表示されません)。
・特殊装備はそれぞれ1つずつしか装備できませんが、複数を組み合わせる装備も可能です。もちろん複数の特殊装備を使用する場合にはそれだけの費用と重量がかかります。
・威力倍増
攻撃オプションの攻撃力を2倍にします。
・威力3倍
攻撃オプションの攻撃力を3倍にします。
「威力倍増」と同時に装備されている場合は「威力3倍」のみが有効となります。
・反撃装置
他者から攻撃を受けた場合、一定の確率で反撃を行います。
・精密照準
攻撃オプションの命中率を向上させます。
・攪乱装置
他者から攻撃を受けた場合、一定の確率でダメージを他者に向けます。
・各種装備は、出走クラスの費用制限の範囲内で設定してください。



場面説明:機材編集−行動設定

・行動設定では、出力(速度)と攻撃オプションの動作について設定します。レース時のコース全長を10区画に分け、それぞれの区画でどういう行動をするかについての設定を行います。
・各設定欄をクリックすると入力ダイアログが出ますので希望値を設定してください。

・出力設定
それぞれの区画でどれだけの速度を出すかについて設定します。
最高速を100%とし、その区画を走行する速度を%で指定します。
現在走行中の速度が設定速度よりも低い場合は加速力に従って加速し、高い場合は減速します。
・オプション設定
それぞれの区画での攻撃量・攻撃対象について設定します。攻撃オプションでない場合は設定の必要はありません。
攻撃量は、そのオプションの総弾数のうち何%をその区画内で使用するかを設定します。弾数100のミサイルの場合、20%と設定したらその区画で20発を撃つことになります。
攻撃対象は、射撃段階でどの位置にある相手を対象とするかを設定します。設定ダイアログにあるボタンの中から選択してください。この中で「乱打」は、射撃相手を完全ランダムに選び出すことを意味します。「前方乱打」は、自分より前にいる相手の中からランダムに選び、「後方乱打」は同様に自分より後方を狙います。「先頭」にしておいて自分が先頭にいるときなど、対象相手が存在しない場合は「乱打」で攻撃することがあります。至近攻撃の場合は、「自機直前」「自機直後」「最も近い」しか選べません。
なお、攻撃については諸般の事情で必ずしも設定した量を撃ちきれないこともあり、全区画の合計を100%にしているとゴール時に撃ち残しが出ることもあります。
・それぞれの最上段、「%」や「目標」とある部分をクリックすると、10区画全部を同じ値で一斉に設定できます。




場面説明:機材試験

・マシンの試運転はメニューの「場面」−「機材試験」から行います。
・ここでは手持ちのマシンを実戦形式でレースさせ、動作状況を確認することができます。
・試験には最大25台のデータが参加可能です。

・以下で、コマンドボタンの説明をします。

・開始
試験を開始します。中断した場合に再開するときもこのボタンを使います。
・停止
動作を一旦停止します。
・全長
テストコースの長さを設定します。
ダイアログから設定しますが、ある程度の単位は直接ボタンで設定できます。ボタンにない距離が必要な場合はその上の欄に数値を入力してください。
・新規
現在読み込まれているデータを全部消去します。
実行中であっても中断・消去します。
・読込
手持ちのデータからマシンを読み込みます。
初期データとしてサンプルマシンもいくらか用意してありますので必要あればご利用ください。
・充填
手持ちのデータでランダムにテスト欄を埋めます。
手持ちデータ数が25に満たない場合は、その全部が入ります。25を越えている場合は、ランダムに選ばれたデータがエントリーされます。
・試験を開始すると、実戦同様のルールでレースが進行します。終了した場合は、一度「新規」ボタンでデータをクリアしてからもう一度「読込」または「充填」でデータを設定してください。
・試験を終了すると、画面左端に各マシンの取得ポイントが表示されます。

・以下で、参戦マシンの表示データの説明をします。
・これらの値は、実戦でも同様の表示になります。
・距離
現在そのマシンが到達している距離を表します。
これがコース全長と等しくなればゴールです。
・速度
現在そのマシンが走行している速度を表します。
・速度
現在そのマシンが走破した距離の、コース全長に対する割合を%で表します。
これが100になればゴールです。
・装甲
現在そのマシンに残っている装甲値(残存耐久力)を表します。
これが0になれば破壊されたことになり、その場でリタイアです。
・攻撃
現在そのマシンが他のマシンに与えたダメージ量を表します。
・OP 1〜OP 3
現在そのマシンが持っている、攻撃オプションの残弾数を表します。
・時刻
そのマシンが停止(ゴールもしくは破壊にて)した時刻を表します。
・画面上で出走マシンデータをクリックすると、画面下部にそのマシンのオプション装備内容が表示されます。



場面説明:出走

・レースへの出場はメニューの「場面」−「出走」で行います。
・ここではまず出走するクラスと出走するマシンを選択します。ライセンスを持たないクラスや、出走するクラスの費用制限に対応していないマシンでは出走できません。
・初期段階では「機材編集」で設定しているマシンデータが読み込まれています。

・以下で、出走設定場面でのコマンドボタンの説明をします。

・登録
現在選択されているクラスとマシンで、出走を決定します。
条件が整っていない場合には出走できませんので、再設定してからまた「登録」してください。
・読込
手持ちのデータの中からマシンデータを読み込みます。
・出走登録が完了すると、レース前待機状態になります。
・画面情報は機材試験のときとほぼ同じです。
・以下で、レース場面でのコマンドボタンの説明をします。
・開始
開始前待機状態や途中停止状態にあるとき、レースを開始・再開します。
・停止
レースを停止します。
・棄権
レースを中断して棄権します。
一度クリックすると待機確認状態になり、この状態で再度クリックすると本当に棄権します。
棄権すると、そのとき参戦しているクラスのレースをすべて放棄することになります。例えば全5戦のクラスで2戦目で棄権すると、3戦目以降のレースには出走せずに出走設定場面に戻ります。
・レースが終了すると、ポイント集計の画面になります。それまでのレースでの合計ポイント順によってランキングされます。
・全レースが終了したときに合計ポイントが1位になっていたら、次のクラスに出場できるライセンスを取得できます。



開始方法・注意事項

・圧縮ファイルをダウンロードし、任意のディレクトリに解凍してください。mechr.exeを実行すると、起動します。
・dataディレクトリ以下には各種データが収められています。ここのファイルやディレクトリを編集したり削除・移動などすると、ゲームが正常に動作しなくなる可能性が非常に高いです。ここのファイル類には触れないでください。



余談

・現在のところ、効果音やBGMなどはついていません。